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全国最優秀賞は造研、TDYリモデルスマ...

2014年2月20日

全国最優秀賞は造研、TDYリモデルスマイル作品コンテスト2013

グランドプリンスホテル新高輪 (東京都港区)
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 TOTO大建工業YKK APの三社は、2014年2月20日、「TDYリモデルスマイル作品コンテスト2013」表彰式を開催した。29回目の開催となる今回は、2846件の応募が集まり、全国最優秀賞、テーマ・空間別それぞれの最優秀賞、優秀賞、審査員奨励賞など、115点の入賞作品を決定した。

TDYリモデルスマイルコンテスト2013」会場の様子
「TDYリモデルスマイルコンテスト2013」会場の様子。全国から受賞者をはじめ、100社以上が参加し、グランドプリンスホテル新高輪「飛天」で盛大に行われた

定年後も快適に過ごせるリフォーム

 全国最優秀賞に輝いたのは造研(静岡県浜松市)の作品タイトル「ラクラク回遊動線で家事効率とコミュニケーションがアップ」。60代前半の夫婦の住む、築17年の鉄筋戸建ての3階をリフォームしたもの。

全国最優秀賞を受賞した造研の代表取締役和田宅矛氏(右)と表彰者のTOTO代表取締役社長 執行役員張本邦雄氏
全国最優秀賞を受賞した造研の代表取締役和田宅矛氏(右)と表彰者のTOTO代表取締役社長 執行役員張本邦雄氏

 設計した同社の設計・企画グループ高部昌代さんは、定年後も快適に過ごせる住まいとして設計のポイントに以下の3点を挙げた。

  1. 南北に長く、壁で細かく仕切られていて移動しにくかった動線を大きく回遊できるように変更。
  2. キッチンを含む水まわりを集約させて、直線でつなぐことで家事を楽にした。
  3. 開放感の演出として、勾配天井への思い切った変更とバルコニーの窓の拡大。

 「トイレの入り口を変えたことで動線を広げることができたことも工夫の一つです」(高部さん)

 同社の作品について、審査員からは「便利な回遊動線と、開放的な空間をつくりだした工夫が秀逸。温かく美しい空間づくりのお手本」との講評があった。

ベージュを基調とした明るいリビング。右手のベレットストーブも温かさの演出
ベージュを基調とした明るいリビング。右手のベレットストーブも温かさの演出

Before
リフォーム前
リフォーム前は、部屋で細かく区切られていた。寝室につながる廊下はトイレの扉もあり、特に動線が狭かった

After
リフォーム後
リフォーム後はリビングを大きく取り、また、寝室につながる通路を2つに分けた。これにより、回遊動線を大きく取ることができた

 その他、テーマ別部門で4社、空間別部門で7社、新設のグリーンリモデル診断活用部門で1社が最優秀賞を受賞した。(受賞作品は下記参照)

≪全国最優秀賞≫

  • 全国最優秀賞
    「ラクラク回遊動線で家事効率とコミュニケーションがアップ」 造研

≪テーマ別部門 最優秀賞≫

  • 家族構成・年齢変化に伴うリモデル
    「親子がこだわった上質な空間~休日が愉しみになる~」 リビング春日井
  • めざしたい生活シーン実現のためのリモデル
    「北国の里山で季節を感じながら心地よく暮らす」 北奥設備リフォームしあわせ工房
  • 機能向上プランニング
    「安心がつまった家」 喜多ハウジング
  • 自由テーマ
    「祖父の残した思い出たっぷりの納屋リモデル」 JAホーム

≪空間別部門 最優秀賞≫

  • キッチン&リビング
    「キッチンは優しい笑顔・キラキラ笑顔の製作所(*・_・*)~キッチンリフォームで母の笑顔が増えました・家族の笑顔も増えました~」 中川建設
  • バス&洗面所
    「暖かく快適な入浴空間に!!(夫婦みずいらず)」 いわさき
  • トイレ(住宅)
    「漆喰と和紙のこだわり和トイレ」 スミスケ
  • まちなかトイレ(非住宅)
    「自然の木が薫る、もてなしのトイレ空間」 新村木材店
  • 外まわり&窓まわり
    「暮らしに呼応するエクステリア」 グランド工房新宮店
  • バリアフリー&ユニバーサルデザイン
    「車庫を改装して「車いす」で暮らす部屋に。」 一・番家工務店
  • 自由空間
    「独立をきっかけにSOHOのリノベーション」 道建設

≪新設 グリーンリモデル診断活用部門 最優秀賞≫

  • グリーンリモデル診断活用部門
    「グリーンリモデルでみんなスマイル!」 アオイ

提案力の高い作品が増加

 集まった作品全体の傾向は3点。1つ目は、提案力や施工内容の向上。施主とコミュニケーションをよく取ることで生活イメージを共有し、細やかな要望に商品や施工技術で応える提案力の高い作品が増加した。2つ目が、エコと快適性を両立した住まいを提案する、新設の「グリーンリモデル診断活用部門」は、環境・エネルギー問題への社会の関心の高まりを受け、今後更なる活発化が予想される点。3つ目が、事例シートに見応えのあるものが増加し、プレゼンテーション力が向上した点だ。

 同コンテストは1984年にスタート。環境に配慮したリモデルや、家族構成・ライフスタイルに合わせた空間へのリモデルなど、様々な顧客の要望を満たした作品を継続して紹介することで、リモデル需要の活性化を図ることが目的。

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