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リノべる、中古住宅×リノベ15エリア展...

2014年6月17日・18日

リノべる、中古住宅×リノベ15エリア展開 「新築にこだわらない家の買い方を提案したい」 《リフォーム産業フェアセミナーリポート》

東京ビッグサイト 西2ホール
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セミナリポート14

[セミナータイトル] 「中古住宅×リノベ」で急成長
わずか4年で15エリア展開を実現したビジネスモデルを公開

リノベる 山下智弘社長

リノベる 山下智弘社長

中古住宅の仲介とリノベーションをワンストップで提供するリノベる。不動産や異業種とのコラボを積極的に進め、急成長している。

3分の1のお金が大切

 リノベるの設立は2010年4月、現在5期目になります。事業所は東京本社を含めて全国に6カ所、従業員はもうすぐ50人ですが来年3月には96人になる予定です。この急加速には仕掛けがありまして、たくさんの人たちの力を借りながらの成長です。

 弊社の理念は、お気に入りの物に合わせて家をつくる、ということです。今の日本の家の買い方の現状は、まずは物件を買う。そして、その物件に合わせて家具を買う。次に家具に合わせて雑貨を買い、最後に自分がそこに座ります。要は箱に合わせて自分も合わせてしまうわけです。

 ならば、こだわりの物に合わせて、自分の思い通りに家をつくっていけたらもっと楽しくなるのではないか。そんな逆の発想での家づくりを実現したいと思っています。

 そうすると往々にしてカッコイイ家が多くなりがちですが、私たちは、決してカッコイイ家をつくりたいわけではありません。そこにはあまり興味がなくて、幸せプラットホームというものを作りたいと思っています。

 具体的には、新築物件の3分の2の資金で中古物件を買ってリノベーションができれば、残りの3分の1のお金を、もっと好きなこと、楽しいことに使えて、もっと幸せになっていく。新築にこだわるのではなく、こんな家の買い方もありますよ、といった選択肢を提案していきたいのです。

コラボで急成長

 しかし、こうした買い方はお客様にとって不安で、面倒です。アンケート結果から、大きく3つの不安要素があることが分かりました。1つ目は完成形が分からないということ。古い物件だけ見せられて、いくらあなた好みになると言われても、具体的にイメージできません。

 2つ目は適したローンがないこと。今まで金融機関は、中古住宅やリノベーションには積極的に貸してくれませんでした。3つ目は適した物件情報がない。これがいちばん大きいと思います。不動産屋に行っても、なかなか思い通りの物件が出てきません。そんなことが続くとお客様も心が折れて、今までどおりの買い方、新築やリフォーム済みの物件で手を打つ、ということになってしまうのです。

 弊社はそんな不安をひとつずつ解決し、それがビジネスモデルになりました。

 1つ目の解決策としては、全国に9カ所のショールームを作りました。その近隣の都道府県にもサービスを提供していますので、現在、日本全国でサービスの提供を受けられるエリアは15カ所です。秋以降には、あと3カ所くらいがオープンの予定です。

 2つ目のローンについては、いくつかの銀行で専用ローンを作ってもらいました。これまでのローンでは住宅とリフォームを別々に組むしかなかったのですが、私たちのお客様はリフォームにお金をかけますから、それでは金利が高すぎて難しかったのです。新商品は、住宅ローンの金利が適用できるリフォーム一体型のローンで、返済期間も最長35年です。

 物件情報に関しては、これが私たちのビジネスモデルの最も重要なところなのですが、全国で220社の不動産会社と手を組み、磨けば光る宝石物件としてウェブサイトで紹介しています。宝石物件は不動産会社から預かる状態ではボロボロです。ですが、中身は自分好みに変えられるので、家の中の情報はほとんど必要ありません。紹介文章も加盟の不動産会社にお願いしていますが、物件自体よりも、ここに住むことでどんな生活ができるかという周辺情報を重点的に書いてもらっています。

 同じように約40社の工事業者さんともパートナーシップ契約を結んでいます。パートナー提携というのは、不動産会社には顧客の紹介と仲介を、工事業者さんにはそれぞれのエリアでの施工業務を、またインテリアショップや建材メーカーには商品を提供してもらうということです。

 自分たちだけではできません。私たちは仕組みを作っているだけで、実際には、それぞれの領域のプロフェッショナルが、高い品質のサービスを提供してくれています。それが、弊社が短期間で急成長できた仕掛けです。

 ちなみに弊社のお客様像は、ほぼ全員が一次取得層、平均年齢34歳、世帯収入600万円、また弊社のWeb認知率が95%です。したがってWebマーケティングに特化した専用チームも作っています。

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