「環境に正しい家」の普及を、環境循環型住宅推進協議会 スウェーデン大使館でフォーラム開催
12月2日、東京・六本木のスウェーデン大使館で、一般社団法人環境循環型住宅推進協議会による「サステナブル住宅フォーラムVol.3」が開催された。

昨年6月の設立以来、今回で3回目のフォーラム
同会は2014年6月に設立され、フォーラムは今回で3回目。
はじめに同会の代表理事を務めるリフォームプロ代表取締役、阿部悌二氏が挨拶に立ち、同会の理念や"地球一個分"の持続可能な住まいと暮らし方を提案する住宅ブランド"むくむくはうす"について説明を行った。

同会代表理事 阿部悌二氏
続いてOne Planet Cafe取締役で、むくむくはうす外部環境コンサルタントのぺオ・エクベリ氏が「東京オリンピックまでに実現しよう 環境循環社会と企業経営」と題して講演した。

むくむくはうす外部環境コンサルタント ペオ・エクベリ氏
同氏の出身であるスウェーデンは、化石燃料から再生可能エネルギー利用への転換で、CO2 排出量削減と右肩上がりの経済成長の両立に成功している。同氏は、こうしたスウェーデンの先進事例や、日本流のアレンジを加えて実施した自身のマンションリフォーム例を紹介し、エコと快適性、経済性を同時に実現する家作りの重要性を訴えた。
施工を請け負った阿部氏は、ペオ氏邸の「WEHAB」値〈Water(水)・Energy( エネルギー)・Health(健康/ゴミ)・Agriculture(農業)・Biodiversity(生物多様性)の頭文字をつなげた造語〉を改めて示し、数値目標を設定した住宅の効果を検証した。
また同会の環境循環型住宅の基本ルールとして、"地下の資源より地上の資源を使用する""自然に返すことができる以上に取らない""建材は必ず産地の分かるものを使用する"等の各要素を説明。「環境に正しい家」の普及のため、加盟店拡大とネットワーク化の必要性を強調した。
このほか、建築設計事務所「Open A」代表で不動産仲介サイト「東京R不動産」ディレクターの建築家・馬場正尊氏と雑誌「オルタナ」編集長の森摂氏の対談、レジナ代表の土田直樹氏による屋内配線の電磁波問題、むくむくはうす関西「住空間創造ゆいまーるClub」代表の加藤栄氏のワークショップの取り組み例等の発表があった。

Open A馬場正尊代表(右)と「オルタナ」森摂編集長による対談
同会は昨年11月現在、宮城県から山口県まで全国13件の加盟店で組織されている。当日は加入を検討する企業も参加し、フォーラム後は場所を移して交流会も行われた。
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