建築、医療、看護の専門家が住宅と居住者の健康に関する情報を提供するセミナー「健康・省エネ住宅最前線」がこのほど東京都内で開催された。
建築、医療、看護の専門家らが住環境について議論
慶応大・伊香賀教授らが講演
一般社団法人健康・省エネ住宅を推進する国民会議の上原裕之理事長がコーディネーターを務め、伊香賀俊治慶応大理工学部教授と星出聡自治医科大内科学講座准教授の講演、さらに訪問看護ステーション星が丘(宇都宮市)の黒崎雅子訪問看護師を加えた3氏によるパネルディスカッションが行われた。
伊香賀教授は、省エネ改修補助を受ける世帯の改修前後の住環境・健康データの収集を行う「国土交通省スマートウェルネス住宅等推進調査事業」の概要と現状を報告。「3年間で全国の2000軒を改修し、4000人の健康状態
を追跡調査する世界でも珍しい調査。既に予備調査を行っており、血圧改善の事例がある。さらに多くのデータを集める意義は大きい」と説明した。
また星出氏は血圧の上昇と疾病予防について講演した。
続くパネルディスカッションでは、黒崎氏が在宅医療を担う訪問看護師の立場から住宅の環境と健康について報告した。
上原理事長は「全国に37の協議会が立ち上がり昨年度から事業が始まった。地域型健康住宅というブランドで地域を活性化しようという動きも出ている。将来は日本の健康住宅が世界標準となるものを作っていきたい」と抱負を語った。

最新記事
この記事を読んでいる方は、こんな記事を読んでいます。
- WEB限定記事(2025/07/04更新)
- WEB限定記事(2025/07/01更新)
- WEB限定記事(2025/07/01更新)
- WEB限定記事(2025/07/01更新)
- WEB限定記事(2025/06/24更新)