マネージャーカレッジ 蜘手健介 氏
1年で意識改革や協調性向上を実践
会社の組織化を進める上で、必須となる管理職の育成。その課題に取り組むのが毎月名古屋で開催される「マネージャーカレッジ」だ。運営する蜘手健介氏は、リフォーム会社Robin(愛知県名古屋市)を経営する傍ら、リフォーム業界における勉強会組織「Jackグループ」の代表理事も務める。始めた経緯や込められた思いを聞いた。
発展に必要な人材を育成
――まずは、マネージャーカレッジの概要について教えてください。
リフォーム業界におけるマネージャーおよびマネージャー候補の育成を主眼とした、約1年にわたる勉強会です。2012年から始まって今年で5年目。参加されるマネージャーが抱える部下の人数は2~30人と幅広く、マネージャーとしてあるべき心構えや考え方について指導しています。
――何がきっかけで始めたのですか。
どの業界もそうだと思いますが、幹部候補生の育成が喫緊の課題だと感じたからです。多くの企業は、創業当初は端的に言えば会社の理念やミッションを無視してでも売り上げをつくる人間が重宝され、経営も軌道に乗っていくものですが、ある程度の規模になると、しっかりした組織づくりをしなければならない。そのタイミングで求められるマネージャーを育成しているというわけです。
――その段階になると、どんな能力が求められますか。
自らの営業力よりも、部下をまとめて組織の上に立つという能力です。幹部候補生が育たないと嘆く企業も多いですが、その理由は会社のオーナー自体に協調性のない人が多いから。協調性のない人間が、協調性のある人材を育てられるわけがないですからね。
――実際、どのように育成していかれるのでしょうか。
経営者の多くは、マネージャーにどこまで期待しているということをしっかり伝えていません。そこでスキルよりまずは、自分がマネージャーなんだという立場を理解してもらうことから始めます。
――具体的にはどのような指導を。

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