リフォーム工事における瑕疵担保責任保険の活用を進めているのが、住宅瑕疵担保責任保険協会(東京都港区)だ。今回のランキング結果を受けて、中村達人講習センター長が現状と今後について語った。
塗装工事での活用が活発
保険は「中小企業を守る」
中村達人
講習センター長
前年度は483件減
──2024年度は、その前の期から若干数字が落ちました。
2024年度(2024年4月〜2025年3月)の全国での活用実績(瑕疵保険協会が消費者向けに公開している事業者検索サイトの保険利用実績は4387件で、前年度の4870件から483件減少しました。とりわけ、埼玉県と千葉県での件数が減少しています。特に大手の住宅会社での減少が目立ちました。リフォームの受注が大きく減ったとは考えにくいです。
件数が減った正確な理由は分からないですが、推測できるのは大手の下請けや協力会社の施工品質の安定化ではないかなと。リフォーム瑕疵保険は、下請けや協力会社の施工品質に不安を抱える大手事業者の方が、施工ミスがあっても大丈夫なようにとの考えから活用するケースもあります。もし施工品質が安定化したのであれば、保険加入を見合わせる事業者も出てくるのかなとは思います。
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