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【TOTOヨーロッパ社長インタビュー】独・ISHに参加、「ウォシュレットを欧州の標準に」

TOTOヨーロッパ
原野宏基 社長
1355号 (2019/04/01発行) 4面
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TOTOヨーロッパ 原野宏基 社長TOTOヨーロッパ 原野宏基 社長

 ISH(International Sanitary and Heating 2019)は、ドイツ・フランクフルトで開かれる水まわりとエネルギー関連設備の世界有数の国際見本市。TOTOはこの展示会に日本とヨーロッパから150人以上のスタッフが参加。最新の商品とコンセプトをお披露目した。TOTOヨーロッパの原野宏基社長を取材した。

芸術的な展示でアピール

――この展示会で初めて打ち出された「TOTO CLEANOVATION」という造語のコンセプトはどのようなものですか。

 「TOTO CLEANOVATION」は、国際的な市場で実現されるべき長期的なビジョンです。この言葉は核となるアイデアであり、TOTOの製品を表現するテーマ、哲学でもあります。清潔性はTOTO製品において最も重要な特徴で、私たちは、清潔性のために技術革新を続け日常生活を豊かにします。このイベントでもレストルーム空間展示で、便器とウォシュレットを組み合わせて実現できる洗浄機能のシナジー効果を紹介しています。複数の技術の相乗効果でトイレの清潔性のイノベーションを進めるのです。

――ヨーロッパ市場に参入して約10年。現在のヨーロッパ展開の状況は。

 ヨーロッパ市場については長期的な取り組みを行っています。ヨーロッパの伝統的なトイレ文化の変化は1年ごとに変わるという期待はない。50年かかるかもしれない。しかし、ウォシュレットは普通のトイレの進化の過程であると、ヨーロッパの市場に認知されるだろうと確信しています。一度ハイレベルな衛生習慣とリラクゼーションに慣れると、誰もシンプルなトイレに戻りたくなくなる。そのためには欧州の人々の意識の変化が必要になるでしょう。そのターニングポイントをいつ迎えるか予想は難しいですが、ヨーロッパでは平均して8年ごとにトイレをリフォームするため、予想より早く転機を迎えるかもしれないと考えています。

――長期的な取り組みとは。

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