サンワカンパニー 山根太郎 社長
楽しく美しいくらしを追求
住宅設備・建材をECサイトで販売しているサンワカンパニー(大阪府大阪市)は、2019年9月期の売上高が100億円を突破した。昨年は創業40周年を迎え、経営理念も刷新。新規カテゴリー商品の開発や海外展開など、精力的に業界にイノベーションを起こしている同社の山根太郎社長に話を聞いた。
【聞き手/編集部 長田京子】
コンテンツを積み上げ、広告宣伝費を削減
――創業以来初めての100億円突破です。なぜ突破できたと思いますか。
100億円を売り上げるということは、100億円分のお客様を満足させないといけないということだと思うんです。
ここ3期くらい100億円超の予算を組んできましたが、3年目でようやくいけました。100億円の壁はないと思っていましたが、実際にはありましたね。それが何かというと、これまでのやり方だけでは満足させられないお客様を満足させていかないと一定の売り上げを超えないということ。その一定の売り上げが100億円でした。
例えば、接客品質への理解が低かったので、ショールームに本当のお客様を装って接客品質をチェックするような業者を入れました。一番良いショールームを表彰し、そのノウハウをほかのショールームと共有するという取り組みをし、接客品質の向上に注力しました。
――前年割れが続いていた営業利益もプラスに転じました。8900万円で、前期比倍以上です。その要因は。
広告宣伝費が減ったことが大きかったです。Googleの検索の軸が変わり、お客様の質問に対して最適解となっているコンテンツを持っている会社のものを上位表示させるロジックに変わりました。より上質で的確なコンテンツを持っている会社が上位表示されるようになったので、お金と時間をかけてコンテンツを制作していくことに変えました。つくったコンテンツは積み上げ型になっていくので、通期で広告宣伝費をかけなくて良くなりました。
――コンテンツが新規顧客の創出にもつながっていますか。

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