サンエース 中山勇人 社長
リフォームは神戸・西宮に5店舗展開
住宅リフォーム事業で年間約11億円を売り上げ、兵庫県の総合リフォーム会社としてはトップ級の実績を持つのがサンエース(兵庫県神戸市)だ。ユニークなのは自動車修理を行う板金塗装工場向けに塗料や工具、副資材などの販売事業も手がけ、住宅リフォームと2本柱で年商41億円を売り上げる。創業から70年間、ずっと黒字経営を続け、近年、経常利益率は10%前後をキープする優良企業だ。新たに不動産仲介事業にも参入するなど、事業拡大を進める3代目社長、中山勇人氏に戦略を聞いた。
【聞き手/編集長 金子裕介】
不動産仲介も開始
――本社の看板が「リノベっ家」となっていたのですが、これが最近始めた新しいリフォームブランドですね。
「リノベっ家(ち)」と読むんですが、これは、中古マンション探しからお手伝いして、不動産売買とリノベーションをセットでご提案します。不動産が入り口のリフォームですね。神戸市では新築で70
平米くらいのファミリータイプのマンションを買うとなると5000万円はする。これは若い人は負担が大きいよね、と。人生100年時代には住宅にお金をかけすぎる時代ではないのかなと思っていて、中古でもよりよい暮らしができるよとご提案していきたいんです。例えば2000万円くらいの物件を買って、500万円で改装すればゆとりを持って暮らしていけますからね。
――兵庫県のマンションストックは累計43万戸あります。築30年以上は13万戸もあり、今後10年間で築30年以上が10万戸増えると。まさにリフォーム適齢期のマンションがどんどん流通していきそうです。
本社の1階を相談窓口にしているんですが、2階には中古マンションをリノベした後のイメージが感じられるようなモデルルームにしました。あと、新たに中古マンションを購入しまして、そこもモデルルームにしようとしています。
――「リノベっ家」は新規事業ですが売上のベースは戸建てのリフォーム事業。約11億円を年間で売り
上げていますが、強みはどこにありますか。
店は神戸市に4店舗、西宮市に1店舗あり、例えば、神戸北店は500平米の巨大ショールームになっています。キッチンだけで18台置いていますからね。それと、83年にリフォーム事業に進出したわけですが、長年地域密着営業してきたので、OBさんからのリピートが多く、売り上げの3分の2を占めています。
新たに始めた「リノベっ家」のモデルルーム。不動産仲介とリフォームをセットで提案する
オートサプライヤーの有力店
――改修業を手掛ける一方で、「オートサプライヤー」という事業もやっています。これは自動車修理工場向けの商材の卸業ですよね。
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