コムテックス 後藤敏郎 社長
システム開発等を行うコムテックス(富山県高岡市)が開発した現場管理アプリ「kizuku(キズク)」の利用社数が3万6000社(2020年6月末時点)に広がっている。さまざまな現場管理アプリが登場する中で、支持される理由は何か。後藤敏郎社長に聞いた。
コミュニケーションを軸に状況を共有
――kizukuで、できることを教えてください。
現場にかかわるスタッフ間でコミュニケーションが取れるチャット機能のほか、写真や図面データをクラウド上で共有できる機能、スケジュール機能、物件・工程管理、施工・検査報告書作成機能などが標準搭載されています。ほかに、流通各社と連携した電子受発注機能、指定業者のスケジュール管理のフォローをする「業者スケジュール」などの機能もあります。
――続々と登場する現場管理アプリの中で、kizukuの強みはどこでしょう。
一言で言うと、シンプルさです。進捗報告や確認作業、指示出しなど、現場で必要なことはすべて、チャットツールである「現場トーク」上でやりとりができます。中でも好評なのが、工程の進捗を1タップで伝えられるスタンプ機能。「吹付断熱工事開始」「配管工事完了」など、スタンプを押すだけで重要な進捗報告が完了します。誰がいつ既読状態になったのかも確認できるので、メッセージが埋もれてしまうこともありません。
――使いやすさが支持されている理由なのですね。
そうですね。実際に、他社システムから乗り換えられる理由のほとんどが「シンプルだから」です。現場に入る職人さんからすれば、トーク画面だけを見ておけば進捗状況がほぼわかる。それだけで、次工程の準備がスムーズになります。Kizukuに搭載されている機能そのものは珍しいものではありませんが、とにかく簡単に使えるように整えました。おかげさまで職人さんたちには「すごく便利だね」と言ってもらえます。
スタンプなどで利用しやすさを向上
職人目線で開発
――現場管理アプリに着目されたきっかけは何でしょう。

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