多賀工務店 多賀茂樹 社長
営業と「施主の声」を共有
大阪を地盤にリフォームを手掛ける多賀工務店(豊中市)。多賀茂樹社長は元職人ということもあり、自社職人を売りに事業を拡大してきた。だが、2020年9月期の売上高は増税やコロナの影響で約2割減の5億2000万円。多賀社長に今後の戦略を聞いた。
【聞き手/編集長 金子裕介】
7人の社員職人
――競合が多い大阪で業績を拡大してきましたが、今年はコロナの影響が大きかったようですね。
9月の決算では売り上げが昨対マイナス1億5000万円でしたからね。増税の影響で昨年末から悪化はしていたのですが、中間決算の3月ごろまでは、まずまずの調子かなと思っていたところにコロナ。3~4月は本当に厳しい状況でしたね。
――今期重点を置いていることは。
私どもの強みは職人。施工力なんです。雇用している「サラリーマン職人」が全部で7人いまして、リフォームの大工が4、塗装が2、クロス1です。さらに独立した専属職人もいます。リフォームでそんなに大工がいるの、と違和感があるかもしれませんが、私どもは全面改装工事が多いんです。平均単価は86万円なのですが、マッチングサイトのホームプロ経由で年間1億円くらい売り上げがありますが、ここでは大きな改修が多い。
――社員は専属職人を除いて約20人。その内7人が職人というとかなりの人件費になりそうですが、なぜ職人を雇用しているのでしょうか。
顧客満足のためです。満足度を上げるためには、営業も職人もみんながしっかり工期を守り、良いリフォームを提供したい、という目的を持って働くことが大事なんです。
――ホームプロのサイトでは5つ星評価されるわけですが、260件以上の口コミがあり、点数は5点満点中、4.7と非常に高い。このような評価がオープンになっていると新規からの問い合わせはもちろん、再受注にも繋がりそうですね。

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