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【ガイソー×塗魂ペインターズ×プロタイムズ×日本塗装名人社 塗装ビジネス座談会】守るべきは「プロの品質」、変えるべきは「営業の効率」

ガイソー×塗魂ペインターズ×プロタイムズ×日本塗装名人社
小川博司 代表取締役×宮嶋祐介 会長×菅原徹 代表取締役×池田大平 代表取締役
1439号(2021/01/04発行)28,29面
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ガイソー×塗魂ペインターズ×プロタイムズ×日本塗装名人社

ガイソー(運営会社:オリバー/富山県富山市)
小川博司 代表取締役

外壁・屋根のリフォームに特化した外装リフォーム専門店として全国で92店舗展開中。 塗装や板金工事をはじめ建築工事全般として外装リフォームを手掛ける。専門研修制度を持ち対応力のあるプロの人材を育成している。


塗魂ペインターズ(千葉県柏市)
宮嶋祐介 会長
「塗装で出来る社会貢献活動を通じて、関わる全ての人々の幸福実現と共に、日本の未来の為に社会貢献に徹すること」を理念とした、塗装のボランティア団体。2009年発足以来、現在会員は全国200社、ボランティア実績は日本全国、そして世界と120カ所以上に及ぶ。


プロタイムズ (運営会社:アステックペイント/福岡県糟屋郡)
菅原徹 代表取締役

塗料メーカーであるアステックペイントが運営する塗装ネットワーク。高品質の工事ブランドとして全国160店舗以上が加盟。年間売上実績136億円、2020年全国展開住宅塗装ネットワークの中でNo.1を獲得。


日本塗装名人社(愛知県名古屋市)
池田大平 代表取締役

名古屋が本社で全国130社が所属する塗装会社。日本塗装名人会という組合から法人化して6年。年間の戸建て住宅の塗装の数は1000棟。英語表記はジャパンペイントマスターズを略してJPM。

コロナの影響で高まりを見せる住まいへのニーズ。住まいの高寿命化のカギを握る塗装ビジネスは、withコロナという新時代においてどのような変化が求められるのだろうか。塗装の「品質」に向き合いながら、全国に施工店ネットワークを広げる4社の経営陣に、コロナの影響や、塗装業の今後のあり方について語ってもらった。

【聞き手/報道部長 福田善紀】

地域ナンバーワン店の底力

――コロナによる現場への影響はいかがですか。

小川 緊急事態宣言明け以降は、売り上げも徐々に戻ってきています。ただ、全体の集客は2~3割ほど落ちている印象ですね。

池田 うちもまったく同じです。集客に関しては、どこも2~3割減といった感じではないでしょうか。

菅原 一つ特徴的だなと感じるのは、地域ナンバーワン店とそうではない会社の集客の差ですね。前者はかなり集客が戻ってきていますが、後者はまだ苦戦しているところが多いです。

宮嶋 うちの団体でも、地域ナンバーワン店は夏以降にぐっと集客が戻ってきているところが多いですが、地域で出遅れている会社は苦戦していますね。

多能工化とIT活用がカギ

――withコロナもそうですが、国のストック住宅推進など、住宅を取り巻く環境が大きく変わってきています。この流れの中で、地域ナンバーワン店を目指すにはどうすればよいのでしょう。

小川 塗装だけではなく、「外装リフォームのプロ」としてやっていく必要があると思います。「30年塗り替え不要」といった高機能な外壁材がすでに採用されてきている今、窯業系サイディングボードの塗り替えだけを軸にしていたのでは受注が先細りしていく。実際にうちでも、板金工事や屋根などの総合的な修理依頼が増えてきています。多様化していくニーズに対応していくためにも、職人の多能工化は必須だと感じます。

宮嶋 うちも毎月500棟ほどの定期点検をしていますが、塗り替えが必要な壁は減ってきています。カバー工法も定番化してきましたから、塗装しかできないのでは今後厳しいでしょうね。

菅原 ストック住宅市場で考えると、ハウスメーカーやビルダーがOB客の囲い込みを強化している以上、塗装業界の未来は厳しいと言わざるを得ません。とはいえ塗装は、リフォーム市場の中で最も大きなマーケットなので、できることはたくさんある。多能工化もその一つですし、ITの活用もそうです。たとえば顧客接点などもITで全然対応できることがコロナでわかった。ITをどんどん活用して営業を効率化していけば、まだまだ利益を作っていくことは可能だと思います。

宮嶋 確かに、OB客の囲い込みも、数が増えるほどアナログでは難しくなってくる。ですからうちでも、スマホと基幹システムを連動させて、定期点検はすべてスマホで完結、過去の工事データもスマホで確認できる仕組みを採用しています。

小川 スマホだけでもやれることはたくさんありますからね。お客様とのやりとりだって、スマホでほぼ完結できるわけだし。そういう意味では、まだまだ効率化が進む余地のある業種でもありますよね。

情報のシェアで点検・診断を適正化

――雨漏りなどの劣化への対処はいかがですか? 高機能な外壁材が増える一方で、新築の雨漏り被害もなくなりません。

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