コスモスイニシア 髙智亮大朗 社長
平均単価は700万円以上
大和ハウスグループ(大阪府大阪市)の子会社、コスモスイニシア(東京都港区)は年300戸のリフォームと再販を手掛ける。そのうち自社で分譲した物件が、全体で再販するうちの3割を占めるのが特徴だ。「コロナ禍で需要が変わるとしても、それをすぐに取り入れる」と、昨年10月に代表取締役社長に就任した髙智亮大朗氏は語る。
賃借人付き物件購入も強化
――買取再販事業では年300戸ほどリフォーム、販売しておりますが、仕入れる物件は主にどんな物件なのですか。
仕入れ物件は前期400戸で、首都圏が平均約3200万円、西日本が同約3400万円で、京都の仕入れ額が高いです。全体のうち3割が自社で分譲した物件、5割が賃借人付き物件。これは、オーナーチェンジのタイミングで購入します。この物件を積極的に購入する会社さんは、まだまだ少ないはずです。また、購入して賃貸管理をしていき、退去の際にその時に合ったリノベーションを施したいと考えています。加えて、居住用だけでなく投資向けビルなども入れると、販売数はその倍になるのではないかと思います。
――自社での既分譲物件が多いのが特徴ですね。
元々新築分譲した物件を多く抱えているのが、私たちの強みです。その数は累計10万戸以上ある。仕入れはどこも厳しいとは伺っていますが、私たちはお客さんから直接お話をいただけるので、住まいに求められている情報をいち早くキャッチできます。
前期はリノベーションマンションの再販が好調で、その前の期から83戸増の317戸、同24億円増の123億3000万円を売り上げました。今期は第二四半期時点で93戸、40億1300万円。前年同期比で見たら47戸、約20億円減です。緊急事態宣言下で仕入れに影響が出た結果、昨対比で良くないです。
――メインターゲット層は一次取得者層ですね。
お客様の主な家族構成は、ディンクス、ファミリー、単身です。今は、私たちの狙いは従来のままで、各々が望む広さ、間取り、空間設計に合わせた商品づくりを目指しています。志向でいえば、交通便の良い駅近物件を探す層がメインであることに変わりませんが、準郊外・湘南など自然環境に恵まれたエリアを好む、デュアルライフを望む、などの新たなニーズを捉えたいです。
――リフォームの平均単価も高いと伺っています。

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