ライフデザイン・カバヤ 窪田健太郎 社長
岡山県のトップビルダーとして、年間1000棟の注文住宅の着工数を誇り、2021年3月期に263億円を売り上げたライフデザイン・カバヤ(岡山県岡山市)。窪田健太郎社長は注文住宅事業への依存から脱却して多角化経営へと舵を切りながら、2030年に売り上げ500億円を突破する計画を発表した。窪田社長は、「これからは事業の柱を複数持つことが必要だ」と語る。特に、リフォーム事業を成長事業、FC・海外事業を新規事業と規定して、力を入れていく。
【聞き手/編集部 山蔦和磨】
複数の柱で経営リスクの分散を
――ライフデザイン・カバヤの主力事業は新築、とくに注文住宅事業ですが、県内でも有数のビルダーとして知られています。
新築事業は2021年3月期に1000棟を着工し、155億円を売り上げました。これは、全体の売り上げの60%以上を占めており、弊社の事業の大黒柱となっています。着工数は、注文住宅では岡山県1位とのことで、手前味噌ではありますが、「カバヤと言えば新築」というイメージが定着していると思いますね。
ただご存知の通り、新築事業はお世辞にも成長産業とは言えません。加えて、今現在も業界内に猛威を振るっているウッド・ショックによって、新築事業が如何に外国の木材に依存しており、不安定な事業かということが身をもって体感できましたよね。
そこで、以前から定めていた2030年までに年商500億円を達成するという中期経営計画に加えて、新築のほかに2つの事業を育て上げ、一事業依存経営から脱却するということを追加しました。
まず、今手掛けている事業を大きく、新築事業の「既存」、リフォーム・エクステリア・不動産事業の「成長」、特建・FC・海外事業の「新規」の3つに分け、成長と新規事業の割合を増やしていきます。
分譲住宅も強化
――新築では注文だけでなく分譲も強化していく方針ですね。現在注力している商品は何ですか。
2020年3月から「KABACO(カバコ)」が現在売り出し中ですね。30坪以内だったら、平均1000万円で住宅を購入でき、工期も3カ月以内に収めることができます。

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