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Jack、最終ビジョンは「日本一の経営...

Jack、最終ビジョンは「日本一の経営者勉強会」

Jack
蜘手健介 代表
1103号 (2014/01/07発行) 52面
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Jack 蜘手健介 代表

Jack 蜘手健介 代表

リフォーム会社向けの経営者勉強会「Jack(ジャック)」が会員数100社の大台を突破し、新たなステージでの活動を進めている。従来から続けている会員同士の情報交換や共同仕入れなどに加え、企業規模やテーマ別勉強会「シクミ研究会」、メーカーの一次問屋機能など、会の活動内容・役割が大きく拡大している。蜘手健介代表に現状の活動内容、将来に向けた方向性を聞いた。

会員数は125社に

  ―――会員数が100社を超えてから、勢いが増していると感じます。
 今、会員数は125社となりましたが、1つは全国を6つのブロック制にして、そのブロック長が頑張っているおかげだと思います。

  ―――会員数の増加もそうですが、最近は会員の成長も気になるところです。売り上げ10億円を超える企業が次々に生まれていますから。
 ただ、実際に伸びているところは、「シクミ研究会」という勉強会の参加企業が多く、そこには約60社が在籍しています。この研究会は7つのグループに分かれていまして、売り上げ3億円以下の企業のBグループ、3億円から10億円までのAグループ、10億円以上のSグループ、それぞれ7、8社が入っています。それから、カテゴリ別に建築グループ、LCRというローコストリフォームの研究会、と幹部研修のマネージャーカレッジですね。あと名古屋だと遠いので関東の人が参加する東京Dグループがあります。

  ―――企業規模やカテゴリ別に勉強会が分かれているのが面白いですね。
 昔は、年商6000万円の会社と10億円の会社を一緒にしていたんです。しかし、企業規模で悩みは違って、6000万円の会社は職人さんの手配の仕方などの悩みが大きいですし、10億円の会社は組織とか人事の問題が気になる。だから同じような規模の会社で集めたのです。あと3億円以下の会社は目指せAグループ、10億円以下は目指せSグループと仲間を見ながら成長できますよね。

達成を続けられる管理者を育成

  ―――建築グループは何を学ぶのでしょうか。
 設計とか、新築などの建築技術を習得したい企業もありまして、建築に強い企業のところに行って学んだりする会です。要するに今までの勉強会はすべて学ぶ総合百貨店だったのを階ごとにメンズ、レディース、子供と分けたイメージです。

  ―――なるほど。あとLCRは、少額のリフォームについて学び、マネージャーカレッジは現場責任社が勉強する場ということですね。
 マネージャーカレッジは人気で30人ぐらい参加しています。マネージャーの目標は達成し続けること。要は120%、140%を達成するのではなく、100%でいいので続ける技術と、自分の部下から次の店長を輩出すること。この2つが目的です。

  ―――実際、成果は出ていますか。
 私の会社の高山店もそれまで不安定でしたが、今10カ月連続で達成しています。やはり数字に対する意識です。目標というのは押し付けられるものなのか、自分たちで決めるものなのか、なども考えなくてはいけない。

異業種とのシナジーを

  ―――将来展開はどのように考えていますか。
 未来像からすると今年からギアチェンジします。Jackは私の会社ロビンの一事業でしたが社団法人化して組織を変えると。そして今までJackは反響営業型リフォーム会社の集まりだったんですね。

  ―――それはほとんどですか。
 99%、そして小さい企業の集まりでした。ところが、100社以上になり、私の会社も10億円を超えてきた。するとビジネスモデルよりも成果、給与といった経営課題が問題として大きくなってきているのです。

  ―――ただ、10億円を超える企業はまだ多くはないですから、会員内での問題解決は難しそうですね。
 そうなんです。ところが、最近、会が大きくなってきて保険などの異業種が入ってきまして、彼らの情報を聞くとすごく勉強になるんです。反響営業型のリフォーム会社を集めるのもいいけど、もっと踏み出したところ、枠を外した経営者を集めたらもっと大きなシナジーがでるんじゃないかと。日本一の経営者勉強会が最終ビジョンです。

  ―――新しい展開のヒントが生まれそうです。
 今まで、私どものやってきたことは、失敗しないための勉強会なんです。要は負けを減らす。大勝はしないんだけども大負けしない会社にする勉強会でした。でも大手が本気になるとテレビ露出が増えるし、新商品なども開発するでしょうから、世の中は資本がある方の勝ちに進みます。負けないようにやっても取り残されるのです。だから、大手に挑んでいくという経営をやらないといけない。

  ―――会の役割が変わってきていますね。
 最近の取り組みとしては、Jackがハウステックの一次問屋になりまして、ユニットバスやキッチンを格安で提供できるようにもなりました。これからは、私が倒れてもJackが続いていくように、残していきたい。気まぐれで始めたことですが、社会的な使命が大きくなってきましたから。


事務局 * 岐阜県高山市 / 会費 * 月1万円(途中脱会可能) / 設立 * 2003年

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