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カチタス、2020年には170万戸が軒並み築30年

カチタス
新井健資 社長
1178号 (2015/07/28発行) 1面
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カチタス 新井健資社長

【特集 : マーケット未来予測】
カチタス 新井健資社長
 2020年リフォーム市場予測:9兆円 

空き家特別措置法が後押し

――2020年は9兆円と予測されましたね。

 年率5%ほど伸びていき9兆円程度になると予測します。要因の1つはバブル期に年間170万戸規模で建てられた住宅が軒並み築30年を超え、この層のリフォームニーズが量・金額ともに増していくこと。

 もう1つは、買取再販市場規模が拡大していくと考えています。私どもは年に3000戸ほど、中古の戸建てをリフォームして販売しています。実用性のあるリフォームをして、2年間の瑕疵担保責任保険をつけて売るわけですが、中古は汚くて買いたくないと思っていた人から「保証もついて、こんなきれいになるんですね」と驚かれる。こういう再販住宅というものがもっと認知されていくと市場は大きくなっていくと思います。

―― その他に伸びる要因として何が考えられますか。

 空き家対策特別措置法も市場拡大につながると思います。施行された後の5月、6月は実際に2~3割問い合わせが増えました。措置法ができたことで、空き家を放置していた人がいずれは早いうちに売却しないと、と考えて相談に来たのだと思います。空き家を放置することは社会に良くない、というイメージが広がっていくと、誰かに売るなり、貸すなりという、なんらかのアクションが出て、そこにリフォームが必要になってくると思います。

――空き家が動くことで改修需要が出てくるわけですね。

 各地方自治体も空き家を増やしてはいけないという意識に切り替わってきていると思います。以前は、自治体に対して、「空き家を把握されているのであれば、買い取ります」というようなアプローチをしてもほとんど受け付けてくれませんでしたが、今は一緒に考えてみましょうか、というような雰囲気になってきました。

 空き家をどうにかしようという意識が高まり、それにリフォームの補助等が出てくれば、市場が伸びていくのではないかと思います。


【企業概要】
1987年設立。中古住宅の買取再販大手。主に中古戸建てを買い取り、リフォームして販売するというビジネスを展開。年間約3000戸を販売。全国100以上の拠点がある。売上高は384億円。

 

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