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水まわり専門の多能工「リフォーマー」を育成 『リフォーマー専門学校』

リフォーマー専門学校
大澤仁志 理事長
1224号 (2016/07/12発行) 35面
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リフォーマー専門学校 大澤仁志 理事長

リフォーマー専門学校 大澤仁志 理事長

  多能工職人はリフォーム業界においてニーズが高まる一方で、まだはっきりとした育成方法が確立されておらず、現場での育て方が分からないという声も多い。そこでそんな声に応えるように、「リフォーマー」(=多能工)を育てるための「リフォーマー専門学校」が、このたび広島県呉市にオープンした。運営するのは同地域でリフォーム業のほか、新築や不動産事業も展開するオオサワ創研(呉市)の大澤仁志社長。同校の理事長も務める大澤氏に話を聞いた。

失敗が許される環境で練習

――「リフォーマー専門学校」とはどのような学校なのでしょうか。

 水まわり専門の設備工事を一貫して一人でこなせるような多能工職人の「リフォーマー」を養成することを目的とした学校です。4月15日に設立し、本格スタートしました。半年前から構想を練っての設立で、今はオープン間もないですが、自社の社員を受講させたいという数社から既に予約が入っています。場所はオオサワ創研本社から車で5分位の場所で元々車検工場だったビルを使いました。広さは約130坪。遠方からの受講生には宿泊施設としては近隣のビジネスホテルを紹介し、最低でも約1カ月、最大で3カ月間まで受講していただきます。

 ――具体的にどのようなカリキュラムで行われるのでしょうか。

 初級、中級、上級の3コースで、初級は全くの素人が対象、中級は建築業界の経験が数年もしくは自分で何らかの建築作業をしていたりする方向けです。上級になると、数年以上の現場監督の経験者や既に何かの建築職人の方が対象となります。

 1日に7時間半、平日のみ受講し、各コース一律で修了まで20日・約1カ月かかります。費用も一律で各コース50万円ですが、労働者のキャリア形成のための「キャリア形成促進助成金」を利用すれば最大で約44万円助成されます。

 安全講習の座学以外は、ほとんどが実技で、実際に模擬部屋でトイレ、キッチン、洗面、風呂など水回り4点の解体から仕上げまで実体験してもらいます。失敗が許される環境なので、失敗しながら練習し、技術を身につけてもらうのです。一人の講師が同時に初級、中級、上級の生徒を見回りながら教えていくので、つきっきりで教えてもらう形で最大10人までが受講できます。

 ――対象企業はどのあたりでしょうか。

 投資をすることとなるので、大体年商3億円以上の会社の方を想定しています。大体年商2、3億円ずつ1人の割合で多能工の社員がいれば会社にとっては心強いのではないかと考えています。

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