20代が最多の26%
一般社団法人JBN(全国工務店協会/東京都中央区)は、大工職人の育成実態に関する調査を実施。回収回答数383件の結果を集計したものをこのたび発表した。
4分の1が社員大工で3割は社員化を検討
まず、社内での大工職人の状況について、人数をまとめた(グラフ1)。その結果、「専属・常雇・常用大工」が1351人と最も多く、全体(2709人)の半数近い49.9%を占めていた。次に「社員大工」が728人で26.9%を占め、残りは「季節雇用社員大工」が16人(0.6%)と「その他の大工」が614人(22.7%)だった。
さらにその中で「社員大工」の年代別人数をまとめたところ、10代が5.3%、20代が26%、30代が22.6%、40代が16.1%、50代が12.5%、60代が15.4%、70代が2.1%だった(グラフ2)。
大工を雇用していない場合、今後の大工の社員化についてはどのように考えているか質問した回答では、「考える」が33.9%、「考えない」が24.7%。「どちらとも言えない」が41.4%を占めていた(グラフ3)。
社員大工の賃金の平均年収(総支給額)は、10代が192万6000円、20代が257万9000円、30代は369万3000円、40代が最も高く418万円、50代が412万9000円、60代は382万9000円だった(グラフ4)。
社員大工の賃金の年収(総支給額)の最大値は10代が270万円、20代が500万円、30代が630万円、40代が840万円、50
代が724万円、60代が600万円。
最小値は10代が80万円、20代が100万円、30代が120万円、40代が120万円、50代が100万円、60代が120万円だった。
「若手の育成は必要」95%を阻む要因
過去3年以内の新卒採用の有無に関しては「ある」が41.7%、「ない」が58.3%を占めていた(グラフ5)。

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