10年で3回の検査をスムーズに
日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合(大阪府高槻市)は、5月11日から工務店向けアフターサポート代行サービス「おうちケア定期便」とクラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」の連携を開始。施工管理時に入力した施主の情報をワンクリックで住宅履歴管理システム「家歴書ネット」とデータ共有可能になった。
「おうちケア定期便」と「ANDPAD」の連携を開始
導入時の防蟻工事と5年保証、2、5、10年目の建物定期点検を行うサービスをより簡単に利用できる体制が整った。
今回アンドパッド(東京都千代田区)が提供する施工管理アプリ「ANDPAD」と全面的に連携したことで、工務店は、施主の情報を二重入力する必要がなくなる。より多くの工務店をバックアップしたいという片山淳一郎代表の考えのもと、サービスの連携に至った。「おうちケア定期便」の価格は、導入後から10年目定期点検までのパッケージで税込14万円、5年後の再防蟻工事とセットの場合は同24万円。
片山代表は「われわれは『住まいを資産に』を合言葉に、大金をかけて住宅を建てても築20年経つと価値ゼロになってしまう住宅を、価値あるものに維持させたいとしてきました。そのためには、工務店は新築価格の1%くらいをかけて継続的なメンテナンスをする仕組みが必要。自社では困難なその部分をアウトソースしてもらうことで、工務店も施主とのつながりが続き、頼ってもらえます」と力を込める。
現在、利用は新築後が中心だが、再販物件や大型リフォーム後にも広がっている。
「1物件を申し込んでもらえれば、既存物件も家歴書ネットを無償で使えます。工務店にとって不可欠なストックビジネスの一助になればと思います」(片山代表)
片山淳一郎 代表

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