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ジェルコ、「ひと部屋断熱」今年度の活動が終了医療・自治体連携のセミナー開催

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ジェルコ、「ひと部屋断熱」今年度の活動が終了 医療・自治体連携のセミナー開催

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日本住宅リフォーム産業協会(東京都中央区・通称ジェルコ)は、「命を守るひと部屋断熱」プロジェクトの令和6年度の活動を終えた。これは国土交通省の助成事業として実施しているもので、家の一部を断熱化し、居住者の健康の維持・増進につなげるリフォームの推進を目的としている。

ジェルコ 建築、医療の連携で断熱改修を推進するセミナーを開催建築、医療の連携で断熱改修を推進するセミナーを開催

活動のメインはシンポジウムを通じた啓蒙活動であり、今年に入ってからは医療分野や自治体と連携したセミナーを実施してきた。2025年1月25日に開催された宇都宮シンポジウム(主催:ジェルコ、後援:宇都宮市・小山市・栃木県建築士会・栃木県薬剤師会・テレビ小山放送)では、地元の建築関係者、栃木県建築士会会長、自治体関係者に加え、足利赤十字病院リハビリテーション科副部長の寺中智氏、訪問医療れもん在宅クリニック院長の吉住直子氏、栃木県薬剤師会副会長の鹿村恵明氏といった医療関係者も参加した。

住吉氏は、室温の低さが原因で患者が低体温症に陥る事例を報告。特に低所得者の住宅では、断熱だけでなく暖房器具も不十分な場合が多いと指摘した。

2025年2月22日に開催された仙台シンポジウム(後援:宮城県・宮城県建築士会・住まいと環境東北フォーラム)では、宮城県議の柚木貴光氏、東北大学名誉教授の吉野博氏、南三陸病院副院長の西澤匡史氏などが参加した。西澤氏は、血圧の上昇が循環器系疾患の原因となることを比較調査によって明らかにした研究成果を発表した。

プロジェクトは、同会理事であるスペースマイン(奈良県大和郡山市)の矢島一社長がリーダーを務めている。普及促進のためには自治体の補助や医療関係者の協力が重要であると考え、今年度は自治体や医療関係者を巻き込んだ啓蒙活動を数多く実施してきた。

矢島社長は、断熱改修後の調査データのさらなる収集や自治体の補助制度の確立を目指し、新年度も啓蒙活動を継続する意向を示している。「建築、医療、自治体の連携をさらに強固なものにしていきたい」と語る。

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