ユーザーと物件をネットマッチング
これまで新築戸建てを軸に拡大してきたタマホームグループが、今度は中古住宅のマッチングサイト運営に乗り出す。新事業を担うのはグループのタマホーム不動産(東京都新宿区)。「suumo」や「at home」といった既存のサイトとは異なる形で、家を買いたい人と業者を仲介するサイト。タマホームならではの中古住宅ビジネスとは。
おすすめ物件がユーザーに自動的に届く
展示場に10万組が来場
「ハッピーライフ、ハッピーホーム、タマホーム」のCMで有名なタマホームは全国に約240カ所の展示場を構える注文住宅の大手。毎年数十億円にものぼる広告費を投入しており、全国の拠点に訪れる来場者は年間約10万組。だが、タマホームが1年間で建てる住宅の数は約8000。この差に着目したのが中古住宅ビジネス誕生のきっかけだと、タマホーム不動産の星名敏宏社長。
「一戸建てには憧れているが、予算が足りなかったりして諦めている方がかなりの数いらっしゃる。これは見方によれば流出した収益だとも言えます。この方たちに中古住宅や中古マンションをご提案していけばタマホームの成長につながるのではと考えたんです」(星名社長)。
しかも10万組のうち土地から探している、いわゆる「土地なし客」は約7割で、潜在的に中古物件の購入が見込める層だった。

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