デンカシンキ(愛媛県松山市)とそのグループ会社である坊ちゃん電力が行う、住宅の屋根に無料で太陽光システムを設置するプロジェクトが好調だ。「フリーソーラープロジェクト」という名称で昨年11月に開始、以来140件の設置契約を結んだ。
設置された住宅の所有者は、発電によって発生した電気を1kw当たり25円という格安で使用できるのがメリット。メンテナンス費用も無料で、10年の契約期間終了後に無料で譲渡される。
設置実績の大半が新築を建てて数年の20~30代の若い夫婦。これは同社のターゲッティングによるもので、積極的にこの世代にPRしてきた。「少しでも家計の負担を軽くするために設置したいけれども費用がない、というエンドユーザーに好評です」(木村賢太社長)
設置にかかる商品や工事の費用は投資家から募集する。すでに50件分については投資が始まっている。おおよそ3~5件分を1投資商品としてパッケージにし、利回り13%程度を目安としている。3件の場合で言えば、設置工事からメンテナンス、マネージメント経費まで総額500万円。10年間の収益は約650万円を見込む。

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