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Looop、2019年問題で蓄電池需要が拡大

Looop、2019年問題で蓄電池需要が拡大

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AI機能搭載で100万円以下を実現

 高単価で太陽光発電の電力を売電できる制度(FIT制度)が2019年から順次、終了時期を迎える。新制度により、売電の継続が検討されているが、その価格は大きく下がる可能性が高い。そこで、電力を有効に使う手段として、「蓄電池」の注目度が高まりつつある。そうした中、Looop(ループ・東京都文京区)では、人工知能(AI)で充放電を制御できる蓄電池を提供している。

Looop 充放電を自動制御充放電を自動制御

50万台がFIT終了

 太陽光発電の業界はもうじき、「2019年問題」に直面する。2019年問題とは、2009年11月からスタートした住宅用の余剰電力買取制度が2019年に終わるため、太陽光発電の余剰電力が行き場を失うという点。その終了台数は2019年で約50万台に上る。

 この問題の一つの解決方法として注目を集めているのが、「蓄電池」だ。電力の売値が著しく下落した場合、安値で電力会社に売るよりも、自宅の蓄電池に蓄えた電気を使った方が割安になるからだ。加えて災害時や非常時の電力としても有効であることから、蓄電池の需要は徐々に増加している。

 とはいえ現状の住宅用/業務用蓄電池の年間出荷台数は3~4万台と少数にとどまる。一番の理由は、1台あたりの価格。定価で150万~270万円と高額だ。その大きなネックを解消すべく、Looopでは蓄電池「Looopでんち」を89万8000円という低価格で展開し始めた。堤教晃部長は、「太陽光パネルをさらに普及させていくには、蓄電池のコストを下げることが必須」と話す。

災害時の電力確保として

 「Looopでんち」の安さの秘訣は、蓄電池のAI化にある。家庭の発電量や電気使用量、契約情報、天気予報データなどをAIに学習させ、充放電における無駄を徹底的に排除することで、電池容量を4kWhの最小限にとどめた点が大きい。

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