ジャニス工業(愛知県常滑市)のタンク式ローシルエットトイレ「ユニクリン」が、長寿命商品を求めるユーザーから注目を集めている。タンクのないタンクレス式トイレのようなフォルムのほか、タンクと便座を分離できる設計なので、便座だけを取り換えることができ、便器本体を長く使える点が特長だ。
タンクの高さを695mmとし、通常より約300mm低く設定
タンクと便座をあえてセパレート
タンクレス式トイレは、タンクと便座が一体となっているケースが多く、温水洗浄便座が故障した際は、メーカーメンテナンスに依頼するか、便座全体部位を交換しなくてはならない。温水洗浄便座の耐用年数を約10年とすると、その期間ごとにコストが発生し、当然便座の交換よりも費用が高い。
しかし「ユニクリン」はタンクと便座が別々のセパレート設計のため、便座のみの交換ができる。間瀬努商品開発課長は「温水洗浄便座は電気製品なので、年数が経ったら交換需要が発生する。そのたびにトイレを丸ごと交換するのは大変だが、セパレート設計なら便座を交換すればいいだけ。自分の気に入った便座を選べるので選択肢も広がる」と話す。自社製の便座はもちろん、他社製も設置可能だ。
セパレート設計のため交換しやすい
トイレ空間を圧迫しないデザイン
タンクの高さは695mm。通常の985mmと比べて30センチ近くも背が低く、トイレ空間を圧迫しないデザインとした。また、電動で水を流すタンクレス式に対し、タンク式は物理的な水の力で洗浄するので、停電時でもトイレが使用できるのがメリットだ。
流水量は4.8リットル。少水量ながら高い洗浄力を発揮するため、左右両サイドからの渦巻き水流「ダブルサイクロン洗浄」によって、汚物をすっきりと洗い流す。水流バランスを調整することで、床排水はもちろん、壁排水でも洗浄力をキープする。
トイレ空間を圧迫しないデザイン

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