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「いいな」を起点に商品誕生イクタの展望

「いいな」を起点に商品誕生 イクタの展望

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要約すると

・フローリング専業メーカーのイクタの石川社長に、ものづくりや今後について聞いた
・アイデアが出るとすぐ試作を作り、納得した物のみ商品化しているという
・今後は「健康や幸せといった目に見えない付加価値の追求」を重視していく


未知のフローリング作りに挑戦

 フローリング専業メーカーとして、光媒体で空気環境を整える「エアー・ウォッシュ・フローリング」や、京都・金沢の伝統工芸とコラボした金箔フローリングなど、高付加価値商品を次々に開発する「イクタ」(愛知県瀬戸市)。石川芳文社長に、モノづくりのこだわりや今後の展望を聞いた。

イクタ 石川芳文代表取締役社長(左)宮田浩史代表取締役専務(右)石川芳文代表取締役社長(左)宮田浩史代表取締役専務(右)

高付加価値商品の開発

 一般的な量産品ではなく、中・高級需要向け商品を主軸に展開するイクタ。商品は主に、最高クラスの「ラグジュアリーコレクション」、ナチュラル感と高い機能性を併せ持つ「プレミアムコレクション」、意匠性と暮らしやすさにこだわった「スタンダードコレクション」の3カテゴリに集約されている。

 中でも最近、力を入れているのが高付加価値商品の開発。たとえば、ラグジュアリーコレクションの「匠ジャパン」は、金沢の縁付金箔と京都・西陣織の金銀箔の箔押しの技術を融合させた金箔フローリングで、細かな木目が生み出すぬくもりと金箔の輝きが豪華さと気品を醸し出している。

 また、スタンダードコレクションの「エアー・ウォッシュ・フローリング」は、室内照明対応の光媒体を使用することで、菌・汚れ・臭い・シックハウスの原因物質等を除去するフローリング。室内の照明が当たるだけで空気環境を整えてくれる床材としてメディアにも取り上げられ、注目を集めている。

 ほかにも「インテリア空間にカラーを」をテーマに作られた「グラディエンテフローリング」は、イタリアの木材染色メーカーtabu社の染色単板を使ったフローリングで、豊富なカラーラインナップが魅力。 木目を活かしながら、黒やグレーといった無彩色から、赤のようなビビットな色合いまでを表現できる。 

「いいな」から商品開発

 「自分たちが『いいな』と思ったもの、納得できるものじゃないと作りたくない。それがこだわりです」と語る石川社長。そのため、商品のアイデアは、顧客ニーズを直接聞いている社員の声がヒントになる。

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