リフォーム・住宅・不動産などに関わるFCなどの最新の取り組みをまとめた。紙面ではメーカー系ネットワークの動きや今伸びている新しいFC・VCの特長を紹介する。webでは新築・不動産系も含めて加盟のメリットや費用。
加盟店数ランキング
パナソニック、3年後のリフォーム売上げ3倍に
住設・建材メーカー系の最大組織は、VC「LIXILリフォームネット」だ。業務プロセスに必要かつ効果的なツール・サービスの提供で加盟店をサポートする。今後は、さらに健康・安心安全・働き方改革に繋がる商品・サービスを提供していく。
同じくLIXILブランドのFC「LIXILリフォームショップ」では、各加盟店が地域にあったリフォームを提案することで、消費者との信頼関係を作っている。その為に販促支援・教育・プロモーションを実施。中古住宅流通に伴うリフォームや性能向上リフォームのサポートも強化している。
「TOTOリモデルクラブ」は、加盟店の現状把握から分析、課題把握ができるように支援メニューを提供している。また、全国各地の加盟店有志で結成された交流・相互研鑽活動も盛んだ。昨年の4月には、消費者の「生の声」を集めた事例集「あんしんリモデル読本vol.1」を発行。消費者の悩みを加盟店が共有し、提案に生かすサポートをしている。
「PanasonicリフォームClub」は、2020年4月より新しいビジネスモデル「カスタムパック」を導入した。業務の効率化を高めるのと同時に、利益率の見直しを図ることができる新システムで、3年後リフォーム売上の倍増を目指した仕組みづくりを提案中だ。
プラン作成と見積もりソフトが充実した新サービス
「クリナップの水まわり工房」では、商品力を基にした販促メニューやWebなどを活用して、継続した顧客接点作りを行っている。今年はさらにショールームへ誘客する新メニューも提供している。
窓リフォーム専門店としてのブランド力とネットワーク力を発揮しているYKK APの「MADOショップ」は、10周年を迎えた。地域の消費者に向けたキャンペーン等を実施中。また、ウイルス感染対策として換気リフォームの情報を発信中。同社製品の換気に役立つ機能を伝えている。
携帯ショップで顧客を囲い込み
新しいネットワークでは、格安携帯ショップ「エックスモバイル」の加盟店が増加している。新型コロナウイルスの影響で在宅ワークが増え、個人はもちろん法人のwifi契約が3倍になっている。携帯ショップの来店誘致で顧客の囲い込みがしやすくなるほか、携帯の契約フィーによって、月々安定した収入のストックビジネスを始められる。
家電の販売+リフォームのFCでは「アトムチェーン」が伸びている。家電量販店とは一線を画した町の電器屋さん運営システムで業績を伸ばしている。独自の流通ルートによる共同購入やリフォーム提案・見積もりシミュレーターで加盟店を支援する。
新しい人材の集め方として注目したいのは不動産系の「RE/MAX」。従来の雇用というモデルではなく、加盟店(オーナー)のもとで働く仲介スタッフ(エージェント)が在籍するために費用を払い、成果に応じて報酬を得るというモデル。不動産ビジネスを始めるときの人的イニシャルコストを抑えられる。リフォーム営業マンの増強としても応用できる仕組みだ。
リアンコーポレーション(栃木県宇都宮市)は4月6日にエックスモバイル宇都店をオープンした。資金相談の段階であと一歩予算が足りない顧客のためにはじめたのが通信料金を安くするというライフプラン提案だ。
新店オープン事例
「宇都宮店の店長も月々の携帯料金が1万6000円から3800円になりました。奥さんと二人だと年間10万円ぐらい家計が浮くことになります」(エックスモバイル木野将德社長)
こうなると月々2万円程の予算を増やすことが可能になる。住宅・リフォームローンの提案に生かせる。宇都宮店では、カフェも併設しており、ショールームの集客力を高めている。
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