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堀田カーペット、カーペットの暮らしを文化に

堀田カーペット、カーペットの暮らしを文化に

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シェア0.2%からの復活目指す

「カーペットを日本の文化にする」ために奮闘している会社がある。1962年創業の堀田カーペット(大阪府和泉市)だ。1980年代には新築住宅の床面積の20%ほどを占めていたカーペットだが、現在はわずか0.2%まで減少。堀田将矢社長はこの状況を変えるべく、日本に再びカーペットの暮らしを復活させようとしている。

堀田カーペット キッチンまでカーペットを敷いた堀田社長の自宅キッチンまでカーペットを敷いた堀田社長の自宅

美しく長く使えるウールカーペット

同社はウールカーペット専門メーカー。昨年度の売り上げは7億円ほどで、その40%はホテルやブティックの特注カーペット、OEMが10%、そして残りの50%は自社ブランド商品が占める。自社ブランドは3つ。敷き込み用ウールカーペット「woolflooring(ウールフローリング) 」、ウールラグの「COURT( コート)」、DIYで床に敷き込みができるカーペット「WOOLTILE(ウールタイル)」だ。

同社のカーペットの特長は、ウール素材のみを使っていることと世界中から羊の綿を集めてきていること。なぜウールなのか。堀田社長は「良いカーペットの定義は長く美しく使えること。ウールは長く美しく使うことに向いているんです」と語る。アクリルとPP(ポリプロピレン)はへたるまでが早いため長く使うことに適さず、ナイロンは耐久性はあるが汚れやすく、さらに汚れが落ちにくいため美しさを保てないという。それに対してウールは「撥水性があるので、汚れがつきにくく落ちやすい」と堀田社長。「ウールカーペットから『遊び毛』が出てくるのですが、それらを掃除機で吸い取ることで表面についた汚れも一緒に取り除くことができます。無垢材を鉋で削ると新しい表面が出るような感覚に近いです」

「woolflooring」は74種類をラインナップしており、それらはニュージーランド・イギリス・ブルガリア・スペインの羊の綿を使用している。産地によって、踏み心地・膨らみ・艶に違いがある。「イギリス産のウールは反発性がしっかりあるものができるので好んで使用しています」と堀田社長。羊の産地によっても、糸の太さや加工方法によっても風合いが異なる。そのため新しいアイテムを開発する際には試行錯誤を重ねている。「いろんなテクスチャーや踏み心地のものを、さまざまな空間にあわせられるような色合いでつくっています。そうやってものづくりをしてきているので、この領域においては世界に負けない商品だと思っています」と語る。

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