ECサイト販売で「影響最小限」
サンワカンパニー(大阪府大阪市)は、2020年9月期の決算を発表した。売上高は104億6300万円で、前期より2.5%の増収となった。「新型コロナウイルス感染症の影響により全国のショールームを一時休館したが、ECサイトでの商品販売を継続するなどして影響を最小限にとどめた」と山根太郎社長。営業利益は4900万円。
内装用建具「クアドロスリム」や機能門柱「オスポール」シリーズなどのオリジナル商品の売り上げが好調。デザインでの差別化が難しいウッドデッキやフローリングのカテゴリーで苦戦しているとし、「空間全体をプロデュースできるように取り扱いを維持しつつ、将来的には取扱量を増加させることで原価を下げ、お求めやすい価格で提供できるように努める」と語った。
主力商品のキッチンの売上高は前期比の4.1%減少となり、ショールームの臨時休館により現物確認の機会が減少したことが一因と考えられる。新たにインスタライブ配信やオンライン接客サービスを開始し、ショールームに来場しなくても確認ができる取り組みをしている。「変化する社会情勢に積極的に対応していく」と山根社長。
また、同社は規格住宅事業や不動産再販事業などの新規事業を強化していくためスペースデザイン事業部を新設。山根社長は「デザイン性の高い住宅やマンション・リノベーション物件を提供する事業を展開していく」と語った。

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