約1年前からインスタグラムの運用を本格的に注力し始めたのが、リフォーム会社の大信住器(福岡県北九州市)だ。注力前のフォロワー数は約150人だったが現在約4500人に増加。認知度が向上し、インスタグラム経由でリフォームの受注にもつながっている。フォロワー数増加の背景には、インスタグラムで投稿できるショートムービー「リール」の投稿などがある。
インスタ活用で受注獲得も
再生回数増狙う
リフォームとエンターテインメントを掛け合わせることを意識している
同社が現在、特に注力しているのは「リール」投稿だ。投稿内容はリフォームとエンターテインメントを掛け合わせることを意識している。例えばユーザーの気分が上がるような音楽や映像、テロップなどの編集を行う。元吉敏文社長は「短い時間でストレスなく楽しかったと満足度を得られる。そこを意識しています」と語る。
例えば再生回数420万回超えを記録したリールは、リノベ後の物件を紹介するというもの。動画ではキッチンなどが映し出され、ドラマ「世にも奇妙な物語」のBGMが流れる。「この家、やばすぎる...」「こんなの見たことあります? 答えは...最初の2秒見返してみて!」などのテロップが表示される。コメント数は約230。
一見、不良物件かと印象付けるようなBGMを使いながら、煽るような内容としている。動画で伝えたいことはキッチンが左右どちらからでも行けるということだが、あえて「答え」は明かさない。そうすることで、視聴者がコメントを書き込むことや動画を何回も再生することを期待する。コメント数や再生回数が増えることで、各ユーザーの「おすすめ投稿」に表示されやすくなる。アカウントに興味を持った視聴者がフォロワーとなり、リフォームを依頼することを狙う。

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