CADシステムや申請書類自動作成システムを開発するハウテック(福岡県福岡市)は、石綿含有調査の結果報告書作成システム「@-Rex(アレックス)」を提供している。
部位ごとに1ページの中で書面調査情報、目視調査情報、写真の登録ができる
2021年4月より、すべてのリフォームや解体などの工事に対して石綿含有の事前調査が義務となった。建物の書面調査、現地での目視調査を行い、その調査結果の記録を3年間保存する必要がある。翌年の2022年4月からは、請負金額が税込100万円以上となるリフォーム工事や、解体部分の床面積の合計が80平米以上の工事を行う際には、石綿含有の有無を労働基準監督署と自治体に報告することも義務化。さらに昨年10月からは、建築物石綿含有建材調査者または日本アスベスト調査診断協会に登録する者による事前調査が必須となった。
アレックスは調査報告書の作成に必要な図面や、カメラを用いた記録・管理を専用のタブレット端末のみで一元管理できる。用意されているフォームに必要事項を入力、設定するだけで調査報告書を作成できるシステムだ。
特徴は平面図の設定ができること、書面調査と目視調査が同時に行えること、出力に対応していることなど。平面図はCADデータや写真、画像データを貼り付けることで設定可能。築古の建物などで図面がない場合は、タブレット上で簡易的な間取りを作図できる。
書面調査と目視調査は、図面情報をもとに調査対象の部屋の床や天井などの各部位を自動でリスト化。各部位の劣化状況や、実際に使用する建材と書面に差異がないか確認し、結果を登録する。タブレットのカメラ機能を利用し、部位ごとに最大6枚まで写真の登録が可能だ。
3年間保管が義務となった調査記録の印刷、厚生労働省および環境省が運営する石綿事前調査結果報告システムへのCSVデータ出力、現場掲示用書類の出力にも対応する。「アレックスは個人事業主から年間新築着工数20〜30棟前後の工務店、リフォーム会社、設計事務所に採用されています。目視調査の記録が現場で行えるので、帰社後の作業時間を削減できます」(浜野貴行代表取締役)
価格はサブスクリプションで月額9000円(税別)。複数ライセンス割引などあり。
浜野貴行 代表取締役

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