TOTO(福岡県北九州市)の2014年3月期決算は、売上高、営業利益とも過去最高を更新した。売上高は前期比16%増の5534億円、営業利益は約2倍の471億円だった。
主力の国内住設事業はリモデル、新築とも好調に推移し、売上高は12%増の4339億円。特にリモデル事業は、売上高が前年度比14%増の2930億円、営業利益は前年度比116億円増の298億円だった。このほか海外住設の売上高が前年度比35%増の1011億円、新領域でも同25%増の180億円と、すべての分野で売り上げが前年度を上回った。
今年度は一転、減収減益に
一方、2014年度については、売上高が前年度比2%減の5440億円、営業利益は同21%減の372億円と減収減益を見込んでいることを明らかにした。
消費増税の駆け込み需要の反動減に加え、3月下旬からのキッチン・洗面の受注停止による影響で、国内住設事業の売上高は前年度比5%減の4110億円。営業利益は前年度比128億円減の233億円になる見込みだ。
説明会で喜多村円社長は、国内住設の営業利益のうち、リモデル事業で前年度比99億円の減益を見込んだことについて、「14年度は減益を見込んでいるが、これでリモデル市場の勢いがなくなるわけではない。国内では有望な市場で、15、16年度は成長していけると考えている」と話した。
キッチンについては、「受注停止に伴うものは、新築、リモデル合わせて20~30億円が減益要因になると見ている。キッチンの場合、リモデルがほとんどなので、一刻も早く立て直すことが急務。特にキッチンはリモデル市場開拓の切り口として重要」として、キッチン再構築に向けた設備投資を行うことなどを強調した。

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