エコペイントネットワークが行う、カーボンオフセットサービスが順調に伸びている。カーボンオフセットとは、国や企業が排出したCO2を、別な国や地域のCO2排出枠を購入し、同国のCO2削減活動に投資することで相殺するもの。
同団体は、塗料販売会社4社が参加する環境に配慮した塗装の提供を目指す団体で、4年前から塗装業界として初めて同サービスを開始し、今年4月までに148tのCO2のオフセットに成功した。
具体的には、工事した施工店が、塗料の使用料、完工までにかかった営業提案や移動の車の使用状況、工事内容などの詳細をグループに報告。報告を受けて同グループがCO2排出量を計算し、証明書を施主に発行する。
愛知県名古屋市で外装工事を行うマルコオ・ポーロは同グループから塗料を購入し施工する1社で、大型改修を中心に年間数件、同サービスによる塗装を実施している。「マンションなど案件は、CO2排出量が多く、理解を示す管理会社もいる」と同社の本田裕樹氏は話す。
同グループに参加するヤブタ塗料店(神奈川県小田原市)の薮田直秀社長は次のように語る。「一般住宅での導入例も少しずつ増えています。環境に配慮した塗装工事を行う施工店として、他社との差別化を図るツールとして活用していただければ」

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