タカラスタンダード(大阪府大阪市、渡辺岳夫社長)はこのほど、東京と大阪でお得意様新春懇談会を開催、両会場合わせて1000人超が出席した。渡辺社長は「成長を持続させるには卓越した商品、サービスを開発していくしか道はない。先代の経営哲学を受け継ぎ、すべての力を集中して大きな成果を勝ち取る」と語った。
リフォーム市場攻略の政策を発表する渡辺社長
「狭き門より入れ」
冒頭で渡辺社長は、昨年10月に亡くなった父親の渡辺六郎相談役の業績を紹介。「昭和42年(1967年)に本格的なホーロー流し台を発売し、以後30年にわたる増収増益を果たした。今、キッチンでは業界トップの水まわりメーカーに成長した。企業経営者として大きな足跡を残した」と述べた。
また同相談役の経営哲学であった「力を尽くして狭き門より入れ」について触れ、「ホーロー素材の素晴らしさと、苦しくてもこの道しかないという信念で、会社の命運をホーローに賭けた。人の物真似をするのではなく、自らの力で新しい道を切り開いていくのが故人の経営哲学だった。時代と共に経営環境は大きく変わるが、この経営哲学の根幹をしっかりと受け継いでいく」と決意表明を行った。
マンションに注力
続いて今後の営業政策について「今期2015年度の予想売上高は1800億円。20年度の売上高2000億円を達成するためには、5年間で10%強、年率換算して2~3%の成長が必要。現状7%程度の営業利益率を10%まで引き上げる」と説明。「5年間でリフォーム売り上げを2割強拡大する。規模が大きくて当社のシェアが低い大都市圏のリフォーム市場と、今後需要拡大が期待できるマンションリフォーム市場で売り上げを伸ばす」と話した。

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