内装、設置、配管まで習得
東京都がマンションリフォームの多能工育成に取り組み始めている。都の産業労働局が運営する職業訓練校、城南職業能力開発センターでは、3年前からマンション改修施工科を設立した。同校の取り組みをリポートする。
生徒の9割が建築未経験者たち。元プログラマー、飲食店の店員など経歴は様々だ
9割が未経験半年で現場へ
6月下旬。東京都品川区にある同校の1室では、15人の生徒がマンションの構造に関する授業を受けていた。生徒たちは、年齢も性別もバラバラで、初老の男性もいれば、30代の女性も熱心に講義に聞き入っていた。
教壇に立っているのは、現場で働く建築のプロ。同校では、常勤の2人の講師のほか、18人の現場で活躍するプロたちが、生の知識と経験を教えている。
受講生たちは半年間、平日6時間、マンション改修に関する座学と実技の授業を受ける。学校内に実際に施工できるスペースが完備されており、フローリング、壁紙、建具の施工から、水まわり設備の取り付け、水道配管、さらには外装の仕上げまで習得する。まさに、マンションリフォームを一通りこなせる多能工を育てるものだ。
年間4回募集を行っており、定員は15人。

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