照明の陰影までリアルに
注文住宅の設計・監理を行っているフリーダムアーキテクツデザイン(東京都中央区)。同社は、よりユーザーの希望に沿った家づくりを実現するために、VR(バーチャル・リアリティー)を活用した独自の「VRアーキテクツシステム」を開発。鐘撞正也社長にその実力と狙いを聞いた。
仮想空間で完成予想を確認
「VRアーキテクツシステム」は、住宅の完成予想イメージをVRで確認するためのシステム。使い方は打ち合わせを終えた後、外観とインテリアや設備を含む内部空間の詳細な3次元モデルを作成。そのデータをVRヘッドマウントディスプレーで確認しながら、打ち合わせを進めていく。
作成したVR空間の中では、360度見渡せるだけでなく、歩くことが可能。天井の高さや部屋の大きさといった空間の広がり、設備・インテリアの配置バランスなどをよりリアルな感覚で確かめることができる。
一番の特徴は、その精巧さ。従来のVRモデルでは、省略されていた照明シミュレーションのデータ処理を3Dモデル制作ソフトとは、別のソフトで実行。そのデータを元の3Dデータに貼り付ける手法を採用した。これにより、従来のVRモデルでは乏しかった陰影が分かるようになり、よりリアリティーがあるモデルの製作を実現した。
さらに、ソーラーシミュレーションの機能も実装。これは住まいへの日の入り方をシミュレートするもの。建築予定地の緯度・経度、建物の向き、日時を踏まえて行うので、様々な条件で完成物件により近いシミュレーションが可能だ。例えば、予想以上に採光ができておらず暗いといったことだけでなく、西日が強いのでそれを和らげる対策を行うといったことも可能だ。
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