「臨時経理部長」が建設業界で奮闘
「どんぶり勘定」の解消が経営改善につながる―――アイユート(愛知県名古屋市)の服部正雄社長はこれまで数百の企業の経営を救ってきた。自ら『臨時経理部長』と称する服部氏の「どんぶり勘定」解消のポイントは粗利益率の改善に努力要点を置くことだ。
服部氏の著書、「リフォームブックス」で取扱中
どんぶり勘定になぜ陥るか
中小建設業の場合、「固定費の削減」や「売り上げアップ」よりも必要なのは、原価の改善や追加工事の受注等で粗利益額を増やすことだと服部氏は言う。
「さらにもう一つ重要なのは、利益意識の改革です。大手建設会社のように専門知識を持つ経理担当を中小建設会社では抱えられない、そこで、仕組み作りからその会社に合った原価管理や経理管理をお手伝いしています」(服部氏)
建設業が「どんぶり勘定」に陥りやすい理由として、建設業特有の原価管理の難しさを服部氏は指摘する。
「経理(原価管理)は、経営の根幹を占める重要な部門ですが、特に中小建設業は、未成工事支出金や未成工事受入金の把握が難しく、原価管理が難しいこともあり、どんぶり勘定に陥りやすい。そこを改善するために、経営者の補佐役として、一緒に計数管理と利益意識の向上を図ることで利益を増やすことが、私の仕事です」(服部氏)

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