地域シェア7%を目指す
塗装を中心に住宅リフォーム全般を手掛けるフォーシンク(島根県出雲市)が、着実に売り上げを伸ばしている。出雲と松江の2店舗で、前期の売り上げが2億6000万円強と過去最高益をたたき出した。秘密は、3万世帯から2万世帯へ商圏を絞り込んだことにあるという。さらに現在取り組んでいる生産性向上施策を実現し、3年後に売り上げ5億円を目指すという加藤圭吾社長に話を聞いた。
加藤圭吾社長
「見える化」で生産性アップ
生産性を向上するために、加藤社長がまず着目したのは、職人の労務費だ。移動時間を含む現地調査や商談、見積もり作成などにかかる時間を、労務費として日報に記録し、それを勘案した粗利益を算出する。狙いは、「見える化」だ。
これまで見えにくかった業務内容を、細かいところまで明らかにして「見える化」することで、無駄なところがあれば省くなり効率の良いやり方に変えるなど、改善策を検討できる。
今期の最終粗利益率は前期比約3ポイントアップの32%を計画するが、2年後には労務費を含めた計算方法とし、22%を目指す。 具体的な労務費の洗い出し作業は、4人の従業員の負担にならないよう、はじめのうちは社長と経理担当者で算出を行う考え。 加藤社長は「今年中には、評価制度の形を作りたい」と語る。

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