岡島ハウス産業、古民家改修で売上拡大

建材流通店、元請けで成長

　建材流通を中心に年商60億円を売り上げる岡島ハウス産業（岐阜県不破郡）が消費者向けのリフォームを拡大している。現在3億円だが、早期に倍増の6億円まで伸ばす計画だ。

古民家独特の暗く寒い空間がモダンによみがえった

完成見学会に関心多数

　同社はリフォームのターゲットにする古民家に対して、耐震や断熱をベースに、施主にとってベストな生活スタイルを提案する大型リフォームをPRしている。前期は8件の受注。工事費用が2000万円を超える場合もあるが建て替えと天秤にかけた時、同じ面積で新築すると億を超える場合もあるため、リフォームを選択するのだ。

　エリアにはリフォームを望まれる築古の住宅が多数ある。そして、多くの人がリフォームに関心を寄せている。今年9月末に行った、築100年の古民家を改修した完成見学会には32組も来場し、近隣の関心の高さが窺われた。

　「真剣に悩む顧客は多いです。現に10組以上は追客ができる状態で、次の別な会場の見学会のスケジュールを知りたがる方もいるくらいなんです」（髙橋裕司取締役兼常務執行役員）

　この住宅は建物全体の面積が65坪だが、生活に関わるコアな空間にリフォーム箇所を集約し、壁には断熱工事を施して、間取りを変えLDK化するなどした。