多能工で成長、提携企業拡大へ
職人不足で施工に悩む企業は多い。そんな中で下請けで年間8億2000万円を売り上げ、4300件もの工事をこなすソーラー工業(愛知県豊橋市)が好調だ。ゼネコンやビルダー、最近ではエディオンやヤマダ電機などの家電量販店も同社に依頼。多能工集団を組織し、システムバスの施工なら最短2日で終えるほどのスピード施工が同社の最大の強みだ。
短工期で住宅設備の交換工事
工期短縮で利益アップ
一般的にシステムバス工事を行う際6日かかると言われている。解体、配管の更新、電気配線の取り付け、バスの組み立て、造作が主な流れだ。それぞれの工事に専門的な職人が入るならば、それぞれに人工代が発生する上、現場監督もつけばさらに人件費がかかることになる。
同社はこれを2日でやってのける。資格を持つ1人の職人がこれらの工程全てをできるからだ。1日目には解体から電気配線の取り付けまで、2日目には組み立てと造作を行う。
工期の短縮により、同社に依頼する元請会社が得られるメリットは2つある。1つは粗利益の拡大だ。
「1人1日1万5000円としても6日で9万円。50万円の工事で6万円も削減できるなら、多能工の人工代を少し上げても利益は全然確保できます。お客さんへの提示価格を下げて競争力を上げることもできますよね」(馬飼野守社長)

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/06/23更新)
-
1653号(2025/06/16発行)4面
-
1653号(2025/06/16発行)4面
-
1653号(2025/06/16発行)1面
-
1653号(2025/06/16発行)10面