ゆめや、「消費者も知識をつけよう」リフォーム図書館で集客

人工島8000世帯に重点

　神戸でリフォーム事業を手掛ける、ゆめや（兵庫県神戸市）は御影、六甲アイランドの2店舗で、年間6億4000万円を売り上げている。強みはマンションリフォームを増やす商圏設定や運営する「図書館」だ。

「リフォーム図書館」。施工事例集や建築関連書籍がずらりと並び、誰でも気軽にリフォームを勉強できる場に

工事単価は120万円

　同社のメインの商圏は、神戸市東灘区にある人工島、六甲アイランド。ここはマンションが多いため、売り上げの比率はマンションが7割、戸建てが3割となっている。社員は営業、職人合わせて21人。主な商圏はその東灘区、灘区、そして芦屋市。工事単価は約120万円。

　同社がわずか2店舗で大きな売り上げをあげられるポイントは3つある。一つ目の理由は明確なターゲット設定と、長年かけて知名度を高めてきたことだ。

　メインの商圏である六甲アイランドの住宅は95％がマンション。約8000世帯が住んでいる。ここに13年前から、定期的なチラシの販促、地道な営業活動を行い、今では約20％にあたる1500世帯が顧客となった。