物件一つ一つ生産性を高め地域一番店に
カワムラ(北海道旭川市)は、社内の施工管理体制強化やシステム導入によって生産性向上に成功した。2拠点で年間2500件ものリフォーム工事をこなす同社の現場管理のポイントについて「工事お客様サービス本部」の福岡守氏に聞いた。
施主への報告もANDPADを活用。施主は報告を確認すると、スタンプでリアクション。新築と500万円以上のリフォームについては全て案件を作成して管理している。
社員施工部隊開設スピードアップ
人口減少が続き、34万人を下回った旭川の商圏において、カワムラの前期新築着工件数は65棟、リフォーム売上は約11億円と業績を維持。リフォームでは地域ナンバーワンを誇る。グループ会社では、積算見積りシステム「お積さん」の開発に携わるなど、長年に渡り現場の要望を取り入れたシステムや仕組みの導入に力を注ぎ、業務効率化を図っている。
旭川市内の2拠点で年間工事件数2500件と、工事件数の多い同社。営業部門と「工事お客様サービス本部」と名付けた設計工事部門に加え、昨年、社員施工部隊を新設。体制を強化することで顧客満足度を高めている。社員施工部隊は、水漏れやトイレの詰まりなど緊急性の高い工事の受け皿の役目を果たしている。同社のリフォーム部門の営業マンは15人、工事お客様サービス本部は6人。設計や工事については「工事お客様サービス本部」の担当だが、トイレや洗面化粧台の交換といった設備交換リフォームについては、元々営業マンが一貫管理で対応することになっている。さらにスピード化を図るために施工専門部隊が設けられた。この仕組みをスタートしてから、「施工が非常にスムーズだ」「マナーがいい」と施主からの評価も上がっている。

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