《コロナに負けない経営戦略》クジラ、対面回数減少でも大型受注

ネットでプランを決めてから相談

　新型コロナウイルス拡大により、あらかじめリノベイメージを決めてから相談できるサービスが注目を浴びている。リフォームで年間3億円を売り上げるクジラ（大阪府大阪市）は、長谷工リフォーム（東京都港区）との協業でマンションリフォームの新サービス「ユアリノベ」を2月から開始した。これは、顧客がラフプランをネットで決めてから問い合わせるため、初回の対面相談を省略しつつ大型改修が受注できるサービスになっている。

ユアリノベで選択できるライフスタイル「WORK」。自宅の中に職場スペースを作ることがポイント

オンラインでセレクト

　この新サービスは、リフォームを検討するユーザーがオンライン上である程度プランを検討してから相談に入るというところに特徴がある。同社の運営するサイトを見ると、「ライフスタイル」6種と「デザイン」9種、洗面化粧台12種類があり、それぞれをセレクトした最後に、実際に相談に移行する問い合わせフォームが用意されている。

　このうち「ライフスタイル」には、「#DANRAN」、「#HOBBY」、「#WORK」、「#MANABU」、「#LUXURY」、「#JOYFUL」とそれぞれに対して間取り図が示されている。例えば、「#WORK」では、生活スペースに加えて来客に応対するスペースが設置されており、「#JOYFUL」ではキッチンやシステムバスなどの住設機器が居室の中央に寄りその周辺が廊下となってぐるぐると走り回れるようになっている。