技能労働者の4分の1が60歳以上
建設業界の労働者、とくに職人の数は今後どうなっていくのか、データから考察する。
日本全体の労働力人口は、女性や高齢者の労働者の増加によって2012年から上昇に転じている。どころが「建設業従事者と技能労働者の推移」(上左グラフ)を見てみると、2012年以降も増加する傾向が見られない。「年齢階層別の技能労働者数」(上中グラフ)によれば、建築業に従事する技能労働者(職人)は65歳以上が47万9000人。60~64歳も33万2000人で、60歳以上が全体の4分の1を占めている。調査から10年後の2027年には、この世代の多くが引退していることが予測される。つまり、その時には現時点の4分の3程度の数の技能労働者しかいない可能性がある。一方、今後の建設業を担う20~30歳未満の世代は、全体の1割程度となっている。

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