【住宅リフォーム売上ランキング2020】積水ハウス、史上初の1500億円突破

リフォーム売上高1500億円を超える企業が誕生―――。本紙編集部は、リフォーム事業を行う企業を売上高順にランキング化し、結果を「住宅リフォーム売上ランキング2020」としてまとめた。積水ハウスグループ（大阪府大阪市）は110億円以上も売上高を伸ばし、1527億円で1位だった。

今回、6連覇を達成した積水ハウスグループ。要因は、大型リフォームの強化。「メンテナンス型リフォームから生活提案を行う提案型リフォームや省エネリノベーション等の環境型リフォームへのシフトを推進し、販売体制の強化を図りました。既存住宅にもファミリースイートのコンセプトを取り入れた『ファミリースイート リノベーション』、LDKエリアの断熱改修＋快適設備による『いどころ暖熱』等の大型リフォーム提案を推進した結果、受注は前期比で増加した」（広報担当者）。期初計画の1520億円を上回った。

2位は住友不動産グループ（東京都新宿区）。「新築そっくりさん」を軸に、新規顧客の開拓が強み。新規客売上は全体の9割で、およそ1121億円。これは全国トップ。

「耐震補強や制震補強など、時世に応じた商品開発と、昨年10月の消費税増税前の駆け込み需要で、戸建てのみならずマンションリフォームの受注拡大につながりました。また、19年3月期の好調な受注残が前期に完工したことも寄与しています」（広報・住友律夫氏）

3位の大和ハウスグループ（大阪府大阪市）。リフォーム売上高は1206億9000万円と、前年対比105%だった。2位の住友不動産グループとの差は前回の100億円から40億円まで詰めており、来期以降2、3位が逆転する可能性を秘めている。

4位以下で注目は、7位の旭化成リフォーム（東京都千代田区）で、600億円を超えた。工事の98％がOB。徹底したメンテと外装防水リフォームで売上を伸ばす。近年内装リフォームも強化中だ。9位のエディオン（大阪府大阪市）はついに500億円を突破した。全国396店舗という窓口をいかし、年間11万2900件の工事を手掛ける。工事数は国内３位。