コロナ禍で塞ぎ込みがちな今、社員同士のコミュニケーションを促進させたり、やる気を高める工夫が求められている。リフォーム事業で年間10億5000万円を売り上げるひまわりほーむ(石川県金沢市)は、売上などの業績ではなく、日々の業務を頑張っている社員を表彰する場を設けている。「相手の成長に真剣になれる人」や「地道に頑張る人」などを社員同士が投票し合って決定。社員のやる気を引き出すユニークな取り組みだ。
【リポート/編集部 山蔦和麿】
数字には表れない人のモチベーションを上げられる
年2回の定例会で
表彰式は、年2回、同社の7つある支店が一同に集まる定例会のプログラムの一つとして行われる。表彰する項目は全部で14項目。例えば、「相手の成長のために真剣になれる人ナンバー1」という項目がある。これは、部下などほかの社員に対して、嫌われてしまうことを恐れずに、勇気を出して注意、指導することができる人を表彰するものだ。また、「元気であいさつナンバー1」という項目もある。出退勤時の挨拶などを元気に気持ちよく行うことで、部署の空気を良くすることに貢献できている人を表彰する。
それ以外にも、「地道に頑張る人ナンバー1」、「頼りがいのある現場監督ナンバー1」、「お客様の幸せのために本気になっている人ナンバー1」などの部門がある。
手順としては、複数の社員によって、各項目のノミネート者が選出される。これらノミネート者たちが、自らの日々の業務に対する取り組み、心構えなどを他の社員の前でプレゼンテーションを行う。その後、その他の全社員約90人からの投票によって表彰者を上位3人まで決定する。表彰者には、プラチナ名刺という特別な名刺が贈呈されるほか、後日、賞品としてお肉やお酒などが自宅の方に届けられる。

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