アフター代行でOB確保
住宅会社向けに住宅保証サービスを提供する日本リビング保証(東京都新宿区)が好調だ。2020年6月期は、過去最高となる売上高19億5500万円、経常利益2億8400万円を達成した。今期は売上高21億1100万円(旧連結ベース)、経常利益2億9100万円を目指す。次のサービスは、アプリを通じた積立金によるリフォーム需要の獲得だ。
【リポート/編集部・高田遥介】
売上高の推移
コールセンターに経験者配置
同社の売上高の72%を占めるのが、「おうちのトータルメンテナンス」事業。住宅の引き渡し後の住宅設備や保証を提供するサービスだ。コールセンター業務等のBPO事業などもあり、住宅会社の経営支援サービスが多い。
同社がここまで伸びた理由は、おうちのトータルメンテナンス事業の保証契約件数と残高が伸びたこと。前期末時点で、保証サービスの契約件数は1万2400件、契約単価は同4万4000円と第3四半期からそれぞれ1000件、1万1000円と上昇した。保証契約残高はその前の期末から約9億7000万円増加し、54億円に。
保証サービスのニーズが高い理由は何なのか。安達慶高社長は「アフターメンテナンスの需要に対する人員不足」と分析する。「一般のお客さんはメンテナンスをどこに頼めばいいかわからない、一方の住宅会社は、対応したくても人手が足りない状態。私どもが提供する保証サービスは、お客さんに安心を与え、住宅会社さんにとっては保証があるというアピールで、顧客獲得にもつながります。ご契約者も年100社ペースで増えており、直近1年でも500社弱の住宅会社とやり取りがあります」(安達社長)

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