プランにデザイン的要素を加えて、施主にアッと驚かれるようなリフォーム提案ができれば、口コミやリピート受注に繋がりやすい。デザイン力を強みとするリフォーム会社の看板プランナーに、初心者におすすめしたいデザインリフォームの手法を聞いた。
模倣からオリジナルを生み出す「守・破・離」のデザイン術とは?
難しそうな柄オン柄の組み合わせも、うまく収めている例をそのまま真似してしまえば、案外収まるものだと話す夕部美子さん。ピンときたデザインには即挑戦し、経験を重ね、オリジナルに昇華する。「守・破・離」を実践する夕部さんの手法を、最新事例とともに教えてもらった。手法を、最新事例とともに教えてもらった。
光テック(高知県高知市)
夕部美子さん
夕部さんは大好きなファッションから建築デザインのヒントを得ることが多い。手法1の柱×ラインの例や、手法2(右下)の着物風建具がそれだ。ピンタレストもよく活用する。「海外のインテリアを見て、気になる色の組み合わせにピンしておきます」。思いついたことはすぐに次の提案につなげて実践。どんどん提案の引き出しを増やしていく。
手法1:外せない柱を「スッキリ」目立たせる!
構造上抜けない柱をルパン三世の世界観を表したアートに変えた。黒地に黄色の文字で「なぁに、壁なんてのは越えるためにあるんだ」の英訳が書かれている。また夕部さんがよく用いるのが、柱に色を塗った時に、別の色で2本の横線を入れる手法。アート感を出しつつ、柱の主張を軽減させられる。「発想のヒントになったのはフットボールシャツです」
手法2:着物を参考にすると○柄オン柄のクロスづかい
呉服屋のパンフレットで目にした着物の帯の組み合わせから着想を得た着物風建具。ブルーを基調に上品にまとめたことで、それぞれが1枚として成立しながら4枚続きでもバランスの取れた唯一無二のオリジナル建具が完成した。「しかもアクリルのパーテーションよりずっとローコストで作れました」

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