SNS広告などさまざまな広告がある中、地域に向けたPRをしやすいのが野立て看板だ。地域密着で展開するリフォーム会社の活用事例もある。野立て看板のノウハウについて聞いた。
ホームサービス植木(広島県広島市)
駐車場の向かいに設置、HPや販促物と同じロゴ使用
車で15分圏内をターゲットとするホームサービス植木(広島県広島市)は、約1年前から野立て看板に注力している。
ホームサービス植木は地元の人の日常に入り込める場所に看板を設置している
同社の野立て看板は3つ。1つは6畳サイズの看板をスーパーの出入り口の向かい側に設置しており、植木繁之社長は「駐車場から出る時に車を止めるため、視界に入ることを狙っています」と語る。また団地の降り口の道路、スーパーに向かう道の途中にも設置している。
看板の設置には条件があったと植木社長。1つは地元の人が日常的に使う道路だ。また、午前中に地元の人が出勤や買い物に行く時によく使う道路とし、「地元の人が看板、事務所、目的地の順番に視界に入るようにしました。夜は暗くて看板が見えないので、明るい時間帯に目的地へ向かう方向の道路に設置しています」と語る。さらに、車の進行方向の左側の道路も条件の一つ。視界を遮る物がなく、車の中からでもきちんと看板が見えるためだ。
同社の野立て看板は社名とロゴなどを記載したシンプルなデザイン。このロゴは同社のホームページやニュースレターなどにも使用しているものだ。ロゴを見た時に、生活者がホームサービス植木をすぐに思い浮かべる仕掛けとなっている。
月間広告費は3カ所で約6万円。
野立て看板やMEO対策、ブランディングなどに注力している同社。これらの施策の結果として、2019年はホームページの月間アクセス数は2000だったが、現在は4000にアップしたと語る。
ホームページのアクセス数がアップした
野立て看板のメリットとして、植木社長はリピート戦略を狙うなら看板は強いと強調する。また、潜在顧客を作る上でもメリットがあると語る。
「ホームページやSNSは、ユーザーが自社に興味を持たないとたどり着きません。一方、看板は常時目に入るもの。地元の人たちがいつも見ているため、いざリフォームする時に『看板のあの会社を調べよう』となると思います」

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