リフォーム業界の実態を明らかにする企画。今回のテーマは「ショールーム活用」。各社どんな工夫をしているのか、6社を調査した。
《質問項目》
(1)リフォーム売上高
(2)平均単価
(3)ショールームの広さ(床面積)
(4)ショールームの展示内容(住宅設備機器台数、メーカー、商品名、展示や展示の工夫、打ち合わせスペースの数など)
(5)ショールームの家賃
(6)商品リニューアルの頻度
(7)ショールームの立地とその立地を選んだ理由
(8)ショールーム活用のタイミング
(9)ショールームがあることで得られるメリットは?
(10)メーカーショールームの利用について
寺沢工務店
商業施設内に135坪の店舗、月1200人来店のカフェ併設
建材販売事業や公共工事を手掛ける寺沢工務店(秋田県仙北市)は、住宅リフォーム事業にも力を入れ、昨年は年間1億6000万円を売り上げた。商業施設「フレスポ御所野」に出店している135坪のショールームを駆使している。同施設に出店することで2つのメリットがある。
入口に近い部分に体験スペースを設けている
1つ目は、豊富な住宅設備を提案できることだ。店内の広さを生かし、多くの設備を展示。ユニットバスは5台、システムキッチンは6台、化粧台は11台を用意。トイレはクロスを貼るなど内装を再現しているものが4台で、単体のものが7台ある。また外壁材のサンプルは約80種類も。
また近くにメーカーのショールームが充実しており、店内にない色違いやオプション付きのものを確認したい際も、すぐに足を運べる。同施設内にLIXIL、半径約1キロ圏内にタカラスタンダードとクリナップのショールームがあり、県内でも集中している地域だ。
2つ目は、お客さんを集めやすいことだ。実際に使用できるシステムキッチンも用意し、料理教室などイベントも開催している。入口に近い部分に体験スペースを設け、通りかかった人からも目をひきやすい。同社の存在を記憶してくれ、後に来場してくれる効果がある。駐車場も充実し、来場しやすいという声も。
訪れやすい立地に構えているため、対応しやすいようショールーム専属スタッフが2人在籍している。やってみたいリフォームや予算感をヒアリングし、実物を紹介。大まかではあるが「商品代」「施工費」どちらも伝える。その後、現場調査を行う日程調整や住所の確認を行う。現場調査や見積書の作成をするスタッフは3人在籍し、ショールームの案内とは分業している。
光熱費を含むと、月に発生するテナント料は月70万~80万円になる。高額なため、より売り上げを確保し集客に繋げたいと、「KEY'S CAFÉ」のチェーンに加盟し、カフェを併設。約35席を設け、飲み物やデザートなど提供している。カフェのみで、月の来場者は平均1200人、売上は90万~100万円だ。
「カフェを利用していた方がリフォームに興味を持ったと再度来てくれるケースも増加しています。今後は、店内でどのように商品紹介をするか、動画で公開する予定です。商談の流れがわかることで、来場者を増やせるのでは」と寺澤喬社長は語る。
集客に繋げようと、「KEY'S CAFÉ」を併設
(1)1億6000万円
(2)約80万円
(3)135坪
(4)ユニットバスは5台、システムキッチンは6台、化粧台は11台、トイレはクロスを貼るなど内装を再現しているものが4台で、単体のものは7台。外壁材のサンプルは約80種類
(5)光熱費込で70万~80万円
(6)3カ月に1回くらい
(7)近くにメーカーショールームがある
(8)初回で来店してもらう
(9)実物を見ることでイメージがつきやすい、他の商材にも興味を持ってくれる
(10)色違いやオプション付きを見たい場合に紹介
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