受注は取れても職人が足りない―――。リフォーム現場ではこんな声が年々高まっている。職人の数は減少傾向にあり、大工はこの20年間で半減。このような状況の中、自ら人材を育てようと動き出す会社も出てきた。また、1人3役といった多能工化を図ることで不足する職人を補ったり、協力業者を囲い込んだりといった対策に打って出るケースもある。
↓↓続きはこちらから↓↓
素人をリフォーム多能工へと育て、粗利率もアップ
対策(1) 雇用する
松元建設
30代若手の職人を毎年雇用、「安定」売りに求人
リフォーム事業で2020年8月期に7億1000万円を売り上げた松元建設(宮崎県都城市)は職人不足問題に対し、職人を正社員として雇用するという対策をとっている。
現在20人の職人が正社員として在籍している。その内訳は、大工4人、管工技士免許を持つ職人10人、左官職人3人、塗装職人2人、足場職人1人。平均年齢は30歳から35 歳ほどだ。全社員40人に対し半分という割合だ。
20人の正社員職人と常用の職人10人体制で職人不足を解消
同社では年間360件ほどのリフォーム工事があるが、およそ半分が自社職人のみで完結する。外注だったらこれほど多くの工事を手掛けられない可能性もあり、多くの職人がいることで売り上げ確保に繋がっている。
元々同社では古くから正社員雇用をしていたが、今のメンバーの大半が、この4~5年で採用。多い年は3人を採用するときもあった。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/06/23更新)
-
1653号(2025/06/16発行)4面
-
1653号(2025/06/16発行)4面
-
1653号(2025/06/16発行)1面
-
1653号(2025/06/16発行)10面